浅田真央、宇野昌磨も通った名門 中京大中京の門を叩いた16歳・大坪瑚子の原点は「キス&クライ」【インターハイ】
フィギュアスケートの全国高校選手権(インターハイ)は20日、神奈川・KOSE新横浜スケートセンターで初日が行われた。2日間に分けて行われる女子ショートプログラム(SP)では大坪瑚子(中京大中京高・1年)が53.33点を記録し、暫定3位。浅田真央さんや宇野昌磨さんらを輩出した名門校に憧れて入学した16歳は、トップ選手を間近で見られる環境で実力をつけ、初めてのインターハイで納得の演技を披露した。

フィギュアスケート全国高校選手権
フィギュアスケートの全国高校選手権(インターハイ)は20日、神奈川・KOSE新横浜スケートセンターで初日が行われた。2日間に分けて行われる女子ショートプログラム(SP)では大坪瑚子(中京大中京高・1年)が53.33点を記録し、暫定3位。浅田真央さんや宇野昌磨さんらを輩出した名門校に憧れて入学した16歳は、トップ選手を間近で見られる環境で実力をつけ、初めてのインターハイで納得の演技を披露した。
大舞台で堂々と滑り切った。右胸に「C」が刻まれた憧れの白いジャージーを脱ぎ、鮮やかなパープルの衣装で演技。長い手足を存分に生かし、優雅に舞った。3本のジャンプも全て着氷。「大きな大会で自己ベストに近い点数を出せたことは自分にとって大きなこと。めっちゃ緊張したけど、終わってほっとした」と安堵の表情を浮かべた。
スケート靴を履いたのは5歳の頃。7歳から本格的に競技に取り組んだ。演技よりもキス・アンド・クライに憧れる少女だった。「リンクから上がって、エッジケースをつけて座るっていうのが好きで……」。家ではソファーに座り、得点を待つ緊張の一瞬をマネしていたという可愛らしいエピソードもある。

中学時代は3年連続で全国中学校スケート大会に出場。更なる高みを目指して進学したのが中京大中京高だ。バンクーバー五輪銀メダリストの浅田さんや平昌、北京と五輪2大会連続でメダルを獲得した宇野さんなど数々のトップスケーターを輩出している。
中京大のリンクを使用する際は鍵山優真や山本草太など、世界で活躍する選手の滑りを間近に見られる。「ジャンプも表現力も人によって違う。見本が沢山いるので、自分に合ったものを色々な人から学ぶことができる」と技術を盗み、レベルアップしてきた。
これまでは全国大会での入賞経験はなく、今大会の目標は個人、チームともに入賞することだ。「フリーでは新しくした衣装と、大きな体を生かしたコレオに注目してほしい」と笑顔を見せた。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)