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2年連続ウィンブルドン棄権、錦織圭は“負の連鎖”から抜け出せるか

新盛氏が提言する改善策は?

 新盛院長はこう分析する。今回のように負傷に泣くことも多い錦織が脇腹の故障という“職業病”を克服する手段はあるのだろうか。

「しっかり治した上での再発予防としては2つの方策があると考えています。第1はウエイトトレーニングで全身の筋力アップする一方、柔軟性も向上させること。この取り組みで最大筋力を増大させることができます。

 そこで第2になりますが、パワーアップしたところで、これまでのようなフルパワーを使わないプレースタイルに移行できないか、ということです。錦織選手は様々なトレーニングを行なっているようですが、特定の筋肉を強化するのではなく、基本的な動作を重りを持って習得することが重要だと思います」

 身体の筋力と柔軟性を向上させた上で、現在のような全力で身体をひねる動作を軽減していくというのが新盛院長の提言だった。

「どんなに体を改善しても、オーバーワークになれば怪我は免れません。世界トップのレベルでは怪我を抱えながら通用するということは難しいのではないでしょうか。強化と怪我の治療を天秤にかけることは一番難しいことです。限界に近いプレーをしなければ、あの体格差をカバーできないということでしょう。錦織選手の故障の完治と活躍を祈るばかりです」

 錦織は故障を乗り越え、コート上で再びダイナミックなプレーを披露してくれるだろうか。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

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新盛 淳司

芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院院長

柔道整復師、鍼灸師

新浦安しんもり整骨院入船院、新浦安しんもり整骨院今川院代表も務める。関節ニュートラル整体普及協会会員。サッカー元日本代表MF中村俊輔さんをセルティック時代から専属トレーナーとして支えるなど、トップアスリートのケアにも従事。

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