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W杯優勝トロフィーにあった意外な過去 “地球デザイン”採用も…東アジアは「日韓陸続き」【W杯トリビア】

地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、スペインの優勝で幕を閉じた。「THE ANSWER」は、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第39回は「今の優勝トロフィーは何代目?」。

スペイン主将ロドリがW杯優勝トロフィーを掲げた【写真:ロイター】
スペイン主将ロドリがW杯優勝トロフィーを掲げた【写真:ロイター】

連載「ワールドカップ・トリビア」第39回

 地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、スペインの優勝で幕を閉じた。「THE ANSWER」は、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第39回は「今の優勝トロフィーは何代目?」。

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Q.今の優勝トロフィーは何代目?

A.3代目で2006年大会から

【解説】

 初代の「ジュール・リメ・トロフィー」は、W杯創設に尽力した第3代FIFA会長の名を冠したもの。純銀製に金メッキを施したもので、高さ35センチ、重さ3800グラムと、今と比べると小型でした。優勝チームの持ち回りでしたが、1970年メキシコ大会で3回目の優勝を果たしたブラジルの栄誉をたたえて永久譲渡されました。

 1974年西ドイツ大会で「ワールドカップ・トロフィー」が2代目として登場。18金製で高さ36センチ、重さ4970グラムと初代よりもわずかに大きくなりました。

 地球をデザインしたものでしたが、当時FIFAにとってアジアは遠すぎたのか東アジアの海岸線は不明瞭。驚くことに日本は韓国と陸続き、四国も九州もありませんでした。この「日韓陸続きトロフィー」は2002年日韓大会まで使用されました。

 現在使用されている3代目は、デザインを微修正して06年ドイツ大会でデビュー。日本と韓国の間に対馬海峡ができ、高さ36.8センチ、重さは6175グラムとさらに大型化しました。

 初代トロフィーが盗難事件にあったことなどから、優勝国の持ち回りは廃止し、現在はFIFAが保管しています。表彰式で優勝チームとともに歓喜を味わったトロフィーは、ロッカールームでFIFAが回収。優勝国にはレプリカが贈られています。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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