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W杯に「3位決定戦」があるのはなぜ? 不要論も叫ばれる中…収益性は抜群&個人タイトルには重要【W杯トリビア】

地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は残すところあと3試合。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第34回は「なぜ3位決定戦が行われるの?」。

準決勝で敗れたフランスのキリアン・エムバペ【写真:ロイター】
準決勝で敗れたフランスのキリアン・エムバペ【写真:ロイター】

連載「ワールドカップ・トリビア」第34回

 地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は残すところあと3試合。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第34回は「なぜ3位決定戦が行われるの?」。

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Q.どうして3位決定戦があるの?

A.五輪の影響があるから

【解説】

 W杯の3位決定戦は第2回の1934年イタリア大会から、すべての大会で行われています。今大会も19日の決勝に先立って18日に開催されます。かつては不要論が叫ばれました(今も残っていますが)。準決勝で敗れた選手のモチベーションが保てない、連戦でケガのリスクが増す、など。かつては主力を出さずに若手選手だけで臨むチームもありました。

 もともと、トーナメントは「負ければ終わり」。3位決定戦という考え方はありません。上位大会の予選など3位を決める必要があれば別ですが、日本でも天皇杯やルヴァンカップでは行われず、欧州選手権でも1984年大会以降は廃止されました。

 W杯で行われるのは、それまで世界一を決める大会だった五輪の影響があります。五輪では1908年のロンドン大会から3位決定戦を実施(04年までは参加3チーム)。踏襲する形で、準決勝敗退チーム同士の試合が行われました。

 反対の声がある中で続いているのは、収益性が抜群だから。ベスト4まで進んで大会人気を支えてきたチーム同士。観客は集まるし、FIFAにとって貴重な収入になります。決勝に向けてムードを盛り上げるという役目もあります。

「おまけ」のような試合ですが、個人タイトル争いには重要です。1986年大会以降、前回まで10大会11人(94年は2人)の得点王のうち3決出場国の選手は6人。決勝進出選手2人よりも高確率です。勝負に徹してロースコアになりがちな決勝より(ここ2大会は大量点ですが)、派手な打ち合いが目立つ3位決定戦の方がゴールが多くなる可能性が高いからかもしれません。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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