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「ロスタイム」ってなくなったの? 15年前に統一、実は和製英語…変化してきたサッカー用語

地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、4強が出揃い、佳境を迎えている。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第32回は「ロスタイムってなくなったの?」。

サッカー日本代表【写真:ロイター】
サッカー日本代表【写真:ロイター】

連載「ワールドカップ・トリビア」第32回

 地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、4強が出揃い、佳境を迎えている。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第32回は「ロスタイムってなくなったの?」。

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Q.ロスタイムってなくなったの?

A.15年前からアディショナルタイム

【解説】

 規定の前後半45分を終わっても、今大会は試合がなかなか終わりません。「アディショナルタイムは7分です」という実況の声に「あれ、昔はロスタイムじゃなかった?」と思った人もいるはず。ともに同じ意味。実は2011年7月に日本協会が公式表記としてアディショナルタイムに統一。その後、少しずつロスタイムは使われなくなり、今はほぼなくなりました。

「loss time」は「失われた時間」の意味で、実は和製英語。海外では「追加される時間」として「additional time」が使われていました。日本以外でも通じる語句を使用するため、後者に統一されたのです。アディショナルタイムは長いため、一部のメディアでは「追加時間」が使われることもあります。ちなみに、時間が表示されるのは1998年からです。

 使われなくなったサッカー用語は、他にもあります。有名なものは「自殺点」。Jリーグ発足前までは普通に使われていましたが「自殺」という言葉の問題もあって、94年に海外でも一般的な「オウンゴール」に変更されました。94年W杯アメリカ大会でオウンゴールをし、帰国後に射殺されたコロンビアDFエスコバルの事件が影響したのかもしれません。

 センタリング(クロス)などの技術用語や、FB(DF)HB(MF)といったポジション名など、サッカー用語は変化してきています。日本協会やJリーグが言葉や言葉の使い方に熱心で、用語集などで啓蒙するのは、日本サッカーが国際化する中で子どもたちに分かりやすい言葉を使って欲しいからです。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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