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涙の田中碧に「一生引きずると思う、それも糧よ」 痛恨ロストより…テレビ画面でも久保竜彦が畏れた「ブラジルの老獪さ」

編集部のソファで試合を見守る久保竜彦【写真:清水孝司】
編集部のソファで試合を見守る久保竜彦【写真:清水孝司】

“取って取られ”からマイボールの展開 勝敗を分けた「その回数」

 日本(先制点)もブラジル(決勝点)もボールを取ってからのあれ(得点)やもんね。(互いに)取って、取られて、取って。

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 局面がパン、パン、パン(と速い展開)で、ボール持ってるのが3回くらい変わった時に点になりやすい。そこのギリギリの判断が違うよね、ブラジルは。体の使い方やし。最後の最後の体の使い方もそうやし、腕の使い方なのかもしれんし。

 とにかくそこでマイボールにして。パッてボール奪った瞬間にもう(次の展開が)開けとるわけよね。

 そんなんでDFはきっちりマークつけるわけないし。取ったらホッとして足が止まったりする。でも、その球際のところで焦らずにやるんよ。日本もできたよね、一回ね。だけん、それが佐野の点になった。ブラジル人だってミスしとるんよ。

 でも、その回数がどっちが多いかって言ったら、やっぱブラジルの方が多かったし、そこを逃さないブラジルも上手かったということやろ。

 1点目の失点も、後半に入ってヴィニシウスが2人引きつけとったやろ。で、(パスで細かく)はたいて左足で何回も狙ってたよな。(マークが)ずれてね、ああいうのができるんよね。前半から修正して。しかもむっちゃええボールやった。

 前半、ブラジルもやり方がはっきりしてなくて、ちぐはぐで、フラストレーション溜まっとった。でも、後半ヴィニシウス使って逆サイドでね。

 結局、ペナの角近くから上げられとった。それやと、DFもやっぱ対応できん。時間がないから。距離がもう1個(5メートルほど)長かったら時間があるから対応できる。後半ブラジルがそこまで押し込んでからやってたから。狙ってきたから。

(日本の対応より)そういうところを狙ってる、ちゃんと穴を突いてる。点の取り方を知っとるんよ。強かったよ。やっぱ、ブラジルは。

■久保 竜彦 / Tatsuhiko Kubo

 1976年6月18日生まれ。福岡・筑前町。筑陽学園高を経て、1995年に広島加入。日本代表・森保一監督(当時選手)とは7年プレーした。2003年に横浜F・マリノスに移籍し、リーグ連覇に貢献。1998年に日本代表デビュー。ジーコジャパンとなった2003年以降は日本人離れした身体能力と強烈な左足でエースとして活躍したが、腰や膝など度重なる怪我により、2006年のW杯ドイツ大会は落選。以降、横浜FC、広島などを渡り歩き、2014年に引退。J1はリーグ戦通算276試合94得点。日本代表は国際Aマッチ通算32試合11得点。引退後は山口・光市に移り住み、コーヒー焙煎や塩作りなど、異色のセカンドキャリアを歩む。2024年2月、初孫が誕生。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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