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フィギュアスケート選手は目が回らない? 5分間、回り続けた「スピンの神様」が存在

5分間、回り続けた「スピンの神様」とは

 そもそも、スピンはどんな原理で回るのか。

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「よく聞かれますが、遠心力です。スケート靴の刃であるエッジの体重のかけ方で加減速できます。ファンの方が最もイメージされる高速スピン『アップライトスピン』は中心に軸を取り、自分の力を集めることで回転速度が上げ下げできる原理。私が一番憧れた『スピンの神様』であるスイスのルシンダ・ルー選手は同じ軸足で5分間回り続け、目の前で見た時に鳥肌が立ちました」

 競技であれば、およそ1秒に3~4回転するといわれる。

「時間の限り回ってくださいと言われれば、どの選手も1分くらい軸足を変えていけばどんどん回れると思います。慣れてくると目をつぶって回れます。ドーナツスピン(上げた足を頭につけるようにして行うスピン、上から見るとドーナツに見える)のように体勢が引っ張られる場合、風で目が乾き、瞬きをすると涙がこぼれやすい。コンタクトレンズだった私は目が乾くとコンタクトが取れてしまうので、目をつぶってスピンをしていました」

 何気なく眺めていると見過ごしてしまう裏に、フィギュア選手の苦労と技術が詰まっている。

(THE ANSWER編集部)

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中野 友加里

THE ANSWERスペシャリスト フィギュアスケート解説者

1985年8月25日生まれ。愛知県出身。3歳からスケートを始める。現役時代は女子史上3人目の3回転アクセル成功。スピンを得意として国際的に高い評価を受け、「世界一のドーナツスピン」とも言われた。05年NHK杯優勝、GPファイナル3位、08年世界選手権4位など国際舞台でも活躍。全日本選手権は表彰台を3度経験。10年に現役引退後、フジテレビに入社。スポーツ番組のディレクターとして数々の競技を取材し、19年3月に退社。現在は講演活動を行うほか、審判員としても活動。15年に一般男性と結婚し、2児の母。YouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」も人気を集めている。

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