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日本、惜敗に見えた裏に世界との差 松井大輔「W杯なら16強に壁、五輪には4強に壁」

銅メダル獲得のポイントはフレッシュな選手の起用

 自陣での守備を踏ん張っていたのは間違いない。でも、そこから得点を奪いに行くエネルギーは残っていなかったし、実際にチャンスはほとんどなかった。僕は南アフリカ・ワールドカップでオランダと対戦して0-1で負けたけど、その試合は守備をしていた記憶しかありません。終始押し込まれて、ようやくボールを奪ってから相手陣地に行ってもすぐにマイボールを失い、また自陣に走って戻ることの繰り返し。スペイン戦を見ていて、そのオランダ戦を思い出しました。

 見ている側としては応援の気持ちもあるので「惜しかった」と感じるかもしれませんが、当事者である選手たちは力の差を感じたはず。ボールを奪えず、下がっても嫌なところにボールを入れられて、どんどんと土俵際に追い込まれてしまう。それを90分間続けられた後、さらに延長戦の30分間も苦しい時間が続き、最後は途中出場の実力ある選手に一瞬の隙を突かれてしまいました。

 少しの差かもしれませんが、なかなか埋められない“差”があったとしか言いようがありません。それがW杯で直面しているベスト16の壁であり、五輪の場合はベスト4に壁があるということなのでしょう。日本サッカーのレベルは上がっているけど、世界のサッカーも同じか、それ以上にレベルを上げています。だから追いつくのは簡単ではない。

 悔しい気持ちと喪失感が大きく、3位決定戦に向けて気持ちを切り替えるのは大変な作業だと思います。だけど、このチームにはロンドン五輪で同じ経験をした吉田麻也選手や酒井宏樹選手がいる。オーバーエイジの彼らには今こそ過去の教訓をチーム全体に伝えてほしいし、それが使命だと思います。五輪はメダルを争う大会で、銅メダルと4位では全く見え方が違います。その意味と重さをチーム全体が共有して戦ってほしい。

 メキシコにはグループリーグで2-1と勝利していますが、だからといって今回も勝てるとは限りません。相手からすれば2回は負けられないと思っているはずで、それこそどんな手を使ってでも日本を倒しに来るはず。そのチームをしっかり上回らなければいけません。

 勝つためのポイントを一つだけ挙げるとすれば、スペイン戦でもチームを活性化してくれたフレッシュな選手の起用法ではないでしょうか。相馬勇紀選手は右利きだけど左サイドで縦に突破してチャンスを作れていたし、前田大然選手も攻守両面でスピードを生かして存在感を発揮していました。選択肢やバリエーションが増えるのはチームにとってプラスです。

 次の3位決定戦は、泣いても笑っても今大会最後の試合になります。金メダルを目標に戦っていたと思いますが、彼らにはそれぞれの未来があります。1年後にはカタールW杯もあります。立ち止まっている暇はありません。そして、日本国民を笑顔にするような勝利で大会を終えてほしい。ベトナムから日本の勝利を願っています。

(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)

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