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池江璃花子、長期ブランクの葛藤告白「体力がない」 100m自由形で決勝進出ならず【世界水泳】

世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は27日、競泳の女子100メートル自由形準決勝が行われ、6年ぶりに出場した池江璃花子(横浜ゴム)が54秒86の全体15番手で決勝には進めなかった。個人4種目のうちこれが2種目め。「ブランクがあって体力がない」と葛藤を告白した。

女子100メートル自由形準決勝を終えた直後の池江璃花子【写真:ロイター】
女子100メートル自由形準決勝を終えた直後の池江璃花子【写真:ロイター】

世界水泳福岡・競泳

 世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は27日、競泳の女子100メートル自由形準決勝が行われ、6年ぶりに出場した池江璃花子(横浜ゴム)が54秒86の全体15番手で決勝には進めなかった。個人4種目のうちこれが2種目め。「ブランクがあって体力がない」と葛藤を告白した。



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 池江は大歓声の中で泳ぎぬいた。この日午前の予選54秒67から落ちるタイム。レース後は「率直な感想は凄くすっきり。タイムは出ていないですけど、(100メートルバタフライ予選の)17番、(100メートル自由形予選の)16番から1つ上げられた」と笑顔。「このレースに対してどうだったという感想より、明日の50メートルに向けて歓声を感じられてよかった」と淡々と振り返った。

 23日の女子100メートルバタフライ予選で58秒61の組7着。「今までに経験したことのない緊張を感じた」と、全体17番手で16人が進める準決勝進出を逃した。同日は女子4×100メートルフリーリレーの予選と決勝にも出場し、日本は8位。26日の混合400メートルメドレーリレー決勝では7位入賞に貢献した。この日午前の予選は54秒67で組5着、ボーダーラインの16番手で準決勝に進出。17番手とわずか0秒07差だった。

 19年2月に白血病を公表。過酷な闘病を経て、約1年後にプールに戻ってきた。21年日本選手権は涙の4冠。東京五輪はリレー3種目に出場し、女子4×100メートルメドレーリレーで決勝進出に貢献した。今大会はタイムを伸ばし切れておらず「昨日は休息が取れず、体もしんどい。ただ、他の選手も一緒」としつつ、歯がゆい想いを明かした。

「自分は周りの選手と比べてブランクがあって、体力がない。(大会に)戻ってきて数年経つけど、どんなに工夫しても、どんなに頑張っても、何がよくないかわからない。こんなに頑張って結果がないことに劣等感がある。足のトレーニングを積んできているし、あとは何が足りないのか。時間がかかると言われているけど……」

 28日の50メートルバタフライ、29日の自由形にもエントリーしている。リレーも含め、すでに7レースを終了。葛藤を抱えながらも「50メートルをメインにやってきた。体力も100メートルを泳ぐのが精いっぱい。明日は強気でいきたい。今までは準決勝に残れるかどうかだったけど、強い気持ちで」と力を込めた。

(THE ANSWER編集部)

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