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「言葉が出ないくらい酷いレースをしてしまった」 池江璃花子、苦悩の初日に吐露した交錯する思い【世界水泳】

世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は23日、競泳が開幕。6年ぶりの出場となった池江璃花子(横浜ゴム)は、女子100メートルバタフライ予選で58秒61の組7着。全体17番手で16人が進める準決勝進出はならず、予選敗退となった。女子4×100メートルフリーリレーの予選と決勝にも出場し、日本は8位だった。経験したことのない緊張を感じたという1日を終え、「久しぶりに情けないというか、言葉が出ないくらい酷いレースをしてしまったという気持ち」と悔しがった。池江は個人3種目を残している。

世界水泳に出場している池江璃花子【写真:ロイター】
世界水泳に出場している池江璃花子【写真:ロイター】

世界水泳福岡、競泳が23日に開幕

 世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は23日、競泳が開幕。6年ぶりの出場となった池江璃花子(横浜ゴム)は、女子100メートルバタフライ予選で58秒61の組7着。全体17番手で16人が進める準決勝進出はならず、予選敗退となった。女子4×100メートルフリーリレーの予選と決勝にも出場し、日本は8位だった。経験したことのない緊張を感じたという1日を終え、「久しぶりに情けないというか、言葉が出ないくらい酷いレースをしてしまったという気持ち」と悔しがった。池江は個人3種目を残している。



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 100メートルバタフライ予選。水に飛び込む前の池江はガチガチだった。「今までに経験したことのない緊張を感じた。スタート台の前に立った時、泣きそうになっちゃったというか…」。有観客、国内での世界大会出場は久しぶり。拍手を浴びてスタートしたが、本来の力を発揮できなかった。その後のフリーリレーでは第1泳者として貢献。決勝で、日本は3分38秒61の8位だった。

 池江は全3レースに出場した初日を終え「体が震えるくらい緊張していて、久しぶりに情けないというか、言葉が出ないくらい酷いレースをしてしまったという気持ち。今日のレースはいいレースが一つも見つからなかった」と強い反省の言葉を口にした。

 フリーリレーは前半50メートルを26秒07で泳ぎ、55秒09で2番手の池本に繋いだ。「26秒0台で前半突っ込んだことに関しては、あまりプラスなレースではなかったと思っている。海外選手の雰囲気や波にのまれて、勢いづきすぎてしまったのは個人的な反省点」と語った。ただ、日本の4人での泳ぎに関しては「(53秒62で泳いだ)池本選手も速いペースですし、海外選手がほぼフルメンバーできている中で決勝に残れたのは、来年に繋がるいいレースだったと思う」と振り返った。

 19年2月に白血病を公表。体重が10キロ以上減るなど過酷な闘病を経験し、約1年後にプールに戻ってきた。21年日本選手権は涙の4冠。東京五輪はリレー3種目に出場し、女子4×100メートルメドレーリレーで決勝進出に貢献した。

 東京五輪のリレーとの気持ちの違いを問われ、池江は少し考えるようにしながら交錯する思いを明かした。

「(東京五輪は)リレーだけ頑張らないといけない状況だったけれど、(今大会は)バタフライを泳いだ後で体力的にしんどいレースでもあった。体と相談しながら今後やっていかないといけないなと思うのと、それでも多種目で選ばれているからには結果を出して、期待に応えたい気持ちは強くある。

 ただ、その分空回りしてしまうこともたくさんあると思う。何でもかんでも『できます』というのではなく、自分が将来的にどうなりたいのかを改めて考えていく必要があると思います」

 次のレースは27日の女子100メートル自由形。50メートルの自由形、バタフライにもエントリーしている。「どういう準備をしていくかがカギになる。反省を生かす意味で、100の自由形は気持ちを入れなおしてレースに臨めたら」。苦悩の一日を終え、自分に言い聞かせるように言葉を紡いだ。

(THE ANSWER編集部)

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