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「日本は文化も言葉も素晴らしい」 感銘を受けたカナダ最強16歳が日本で届ける衝撃【世界水泳】

東京五輪で唯一覚えた日本語とは「ボランティアにできるだけ言おうと…」

 14歳だった21年東京五輪では400メートル自由形で4位入賞。他にも3種目に出場したが、決して満足のいく結果とはいえなかった。それから飛躍的な成長を遂げ、2種目で世界新を保持。押しも押されもせぬトップスイマーになったが、まだ課題は多いと感じている。



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「かなり速く泳げていると思うけど、完璧には程遠い。今後の課題は、ストレスがある中で良い技術を使ったターンをすること。アンダーウォーターもまだ自分の望むようにはできていないし、最後に壁を蹴る時に1回キックを入れる時もあれば、キックしないこともある。それは息のコントロールの仕方にも関係がある」

 泳ぎの原動力は家族の存在。21年1月、父・グレッグさんが喉頭がんを患った。マッキントッシュは泣きながら「私はお父さんと一緒にいたい」と母に懇願。東京五輪を控えていたが、初めて練習を休んだという。困難な状況で迎えた同年6月のカナダ代表選考会。父がリモート観戦する中、女子200メートル自由形で同国史上最年少で優勝した。東京五輪の出場権を掴んだことは、今も大きな財産だ。

「私は父を誇りに思う。あの時、父は弱気になることはなかった。もちろんつらい経験だったけど、私たちは一緒に乗り越えることができた」

 五輪で訪れた日本の思い出は数知れない。「ボランティアやスタッフの方々はみんな優しかったし、何人かとピンを交換して仲良くなった。選手村の食堂は素晴らしかったし、いつも餃子を食べていた。寿司もフロリダで食べるものとは比べ物にならないほどおいしかった。それは今でも思い出す」と感銘を受けた日を懐かしむ。

 当時、唯一覚えた日本語は「ありがとう」。選手村で「ボランティアの人たちにできるだけ言おうとしていた」という。「日本語をもっと勉強したい。文化も言葉も本当に素晴らしいと思う。世界で一番好きな国の一つ」と思いは募っている。

 だからこそ日本で、福岡の地で結果を残したい気持ちは強い。「総合的な目標は考えないようにすることも大事」としながらも、「自分が目指す順位やタイムのことを考えようとしている。もちろん、カナダの選考会よりは速く泳ぎたい」と世界記録の更新も視野に入れている。再び日本にやってくる世界最強スイマーを見逃せない。

(16日の第26回は“競泳界の革命児”ダビド・ポポビッチ登場)

◆世界水泳 7月14日にアーティスティックスイミング(AS)、飛込から開幕。水球、オープンウォーター、ハイダイビングも行われる。同23日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波にて最終日まで8夜連続生放送。ASはBS朝日、飛込はCSテレ朝チャンネルで生放送。

(THE ANSWER編集部)

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