韓国女子バレーのメイクは汗で落ちない工夫 東京五輪アスリートたちの美のこだわり
競技に支障なければ、選手の「在りたい自分」で出る風潮に
カラー・コーディネートといえば、テニスの大坂なおみ選手。赤×ピンクのドレッドヘアは最終聖火点灯時、白色のユニホームとの組み合わせで日の丸をイメージしているようでしたし、競技中は同系統の赤いユニフォームとのグラデーションがかっこよかったです。このように、アスリートがスポーツをファッションの面からも楽しむ姿は、ポジィティブな印象を私は受けます。
メイクの面で、目に留まったのはバレーボール女子韓国代表チームです。口紅を塗っていたりナチュラルなブラウンのアイシャドウをのせたりしている他、眉毛は汗で落ちないアートメイクか眉ティントを取り入れているようでした。
髪型では、バドミントンの選手に注目。バドミントンは左右だけでなく、飛ぶ・しゃがむという上下運動、スピーディなラリーが続くといった動きがあるので、奥原希望選手、永原和可那選手、東野有紗選手は、前髪を崩れにくくするために固めに三つ編みや編み込みにし、固定していました。その時に使用するピン留めやヘアゴムをゴールドにしている選手もいて、ゲン担ぎとしているのかもしれません。
海外の陸上選手では、ジャマイカの選手がドレッドヘアの髪色を国旗に合わせて黄色にしたり、黄色から赤色のグラデーションにしていたり。ケニアのバレーボールチームには虹色のカラーリングや、黄緑、赤、ピンクなど数色使ったドレッドヘアの選手もいて、カラフルで華やかでした。
今まであまり「お洒落」をスポーツ時に取り入れることが少ないと感じていた日本の柔道やバレーボールでも、ツーブロックの髪型や、まつげエクステをつけている選手などが見受けられ、新鮮に感じました。競技に支障がなければ、選手本人の「在りたい自分」で試合に出られる風潮になればいいなと思います。