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WBCメキシコのお祭り男に日本人記者も虜 心から野球を楽しむファンにも感じた“凄み”

栗山監督も「野球の本質のような気がした」と感激した試合

 アロサレーナは勝利を追求する中でも、プレーが止まったタイミングで外野フェンス越しに即席サイン会まで実施。ファンが持っていたペンとボールやキャップなどを受け取り、時折会話をしながらコミュニケーションを取っていた。

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 スタンドや球場外では試合前から、日本のファンと友好の記念撮影が各所で行われており、「Ohtani!」「サムライ!アリガト!」などと口にするメキシコファンも。WBCは国と国の威信をかけた真剣勝負の場ではあるが、球場は数年に一度のお祭りとして楽しむムードが確かにあった。アロサレーナに乗せられたメキシコファンは、特にそれが顕著だったように感じる。

 ローンデポ・パークに「GET LOUD」「MAKE NOISE」と観客を煽るメジャー流の表示がなされるたびに、各々が絶叫。国旗を持った男性が場内ビジョンに映しだされただけでも大盛り上がりで、侍ジャパンの攻撃中も「メヒコ!」の大合唱だった。

 ピンチを脱した時には地割れのような歓声。日本に試合の流れを引き渡さない一因となったが、それは球場演出や選手の躍動に対し、心から野球を楽しんだその後についてきたもののように思えた。

 試合後、3ランを放った吉田は「この雰囲気は野球をしていて新鮮というか、いい思い出。楽しかった」と特別な雰囲気を表現し、栗山監督も「あれだけのトッププレーヤーが1試合に全てをかけて戦う、命懸けになった時にどんな凄いことを起こせるのか、見ていてすごく感動したし、こういう試合は野球の本質のような気がした」と感激していた。

 メキシコのギル監督は試合後の会見で「最後のイニングは素晴らしい繋がりだった。日本に脱帽するしかない」と潔く絶賛。「後悔するところは何もない」「今夜の試合は野球界にとっては勝利を収めた」と気持ちのいいコメントを残した。なかなか味わえない白熱的ムードの試合に、記者もいつの間にか魅了されていた。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)



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