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「ベスト4は不可能じゃない」 2大会連続主将・箕内拓郎が日本代表に期待する根拠

第3回は、日本代表NO8として活躍した箕内拓郎氏に話を聞いた。トップリーグ昇格2シーズン目の日野レッドドルフィンズでFWコーチとしてグラウンドに立つ箕内氏だが、日本代表では2003年オーストラリア大会、07年フランス大会と、史上初めて2大会連続で主将を務めた天性のリーダー。ラグビーがまだアマチュアスポーツだった当時からの日本代表の進化を語り、ファンの応援を力に変えればベスト4入りのチャンスもあると訴える。

日本代表ではNO8として活躍した箕内拓郎氏【写真:Getty Images】
日本代表ではNO8として活躍した箕内拓郎氏【写真:Getty Images】

ラグビーW杯開幕まで86日、連載「楕円の軌跡―レジェンド・トーク2019」第3回は2大会連続主将を務めた箕内拓郎氏

 ワールドカップ日本大会は9月20日に開幕する。サンケイスポーツで20年以上にわたり楕円球を追い続けたラグビー・ライター吉田宏氏が、日本ラグビーを牽引し続けてきたレジェンドたちの、日本代表、ワールドカップ成功への熱い思い、提言を綴る毎週水曜日の連載「楕円の軌跡―レジェンド・トーク2019」。

 第3回は、日本代表NO8として活躍した箕内拓郎氏に話を聞いた。トップリーグ昇格2シーズン目の日野レッドドルフィンズでFWコーチとしてグラウンドに立つ箕内氏だが、日本代表では2003年オーストラリア大会、07年フランス大会と、史上初めて2大会連続で主将を務めた天性のリーダー。ラグビーがまだアマチュアスポーツだった当時からの日本代表の進化を語り、ファンの応援を力に変えればベスト4入りのチャンスもあると訴える。

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 FLリーチ・マイケル主将(東芝)が順当にワールドカップ日本大会に出場すれば、日本代表では史上2人目の2大会連続のキャプテンになる。その先駆者が箕内氏だ。2002年の日本代表入りと同時に主将を任されたのも異例なら、2大会連続でチームを率いたのも過去には類を見ない足跡。グラウンドの内外で圧倒的な存在感をみせてきた天性のリーダーは、2019年の日本代表に現役当時のチームから飛躍的な進化を認めている。そしてワールドカップの大舞台で世界を驚かせる戦いを見せてくれることを心待ちにしている。

「今度のワールドカップで、ジャパンは相手によって戦い方を変えていくのかなと、僕は考えています。というのは、この3年間でジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は、様々なシステムを試してきた。これが布石になると思います。実際のプランはジョセフHCの頭の中にあるけど、僕がもし、いまの日本代表と対戦するために分析するなら、すごく戦いづらい相手になっていると思う。

 キックを積極的に使う一方で、ポゼッションを増やすようなラグビーもできる。相手にしたら、どっちで来るのかすごく絞りにくい。3シーズンで、様々なラグビーを見せることで、もし相手側を混乱させようと狙っているとしたら、日本大会のプール戦では、面白いことが起きるんじゃないかと期待しています」

 エディー・ジョーンズHCが率いて世界を驚愕させた2015年大会では、常にボールを保持し続けるポゼッション重視のスタイルで戦った。伝統的には、日本は“エディー流”に通じるボールをパスで動かし続けるラグビーで戦ってきた。

 ジョセフ体制になっての大きな変化が、ボール(攻撃権)を手放すリスクのあるキックを積極的に使うスタイル、つまりアンストラクチャー・ラグビーの導入だ。昨季までの日本代表の戦いぶりをみると、キックを多用するスタイルから、キックを使うか、相手防御の空いているスペースにパスでボールを持ち込むか、選択肢が増えている。このパスとキックの使い方に、天性のリーダーは注目している。

「もし開幕のロシア戦でこれまでと違う戦い方をしたなら、ロシアも驚くでしょう。さらにその後に対戦するアイルランド、スコットランドという強豪にも戦術的、心理的にプレッシャーを与えることができる。彼らは相手チームの分析に長けたチーム。だからこそ、想定外の戦術で揺さぶりをかけるのも面白い。

 もちろん日本代表チームにもリスクはあるけれど、今の代表メンバーは、様々なシステムに対して適応できるだけのものはやってきていると思います。それができる選手を集めていますし、結果も残してきていますから。そういう部分では、3シーズン上手くサンウルブズも使って選手のレベルを上げてきた。エディーさんの時代から、この3年間を含めて強化は順調に来ているのかなと思っています」

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吉田宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。ワールドカップは1999、2003、07、11、15年と5大会連続で取材。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーワールドカップでの南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かして、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。

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