ワイルダーの劇的KOがヘビー級戦線にもたらす意味 見えた“最強の王者”への道筋
フューリーのトレーナーは早くも煽り「オルティスはフューリーではない」
「ワイルダーはボクシング史上最大のパンチャー。王者はやるべきことをやった。オルティスも素晴らしい選手だが、彼はタイソン・フューリーではない」
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ワイルダー対オルティス戦をリングサイドで観たフューリーのトレーナー、ボブ・デビッドソンは不敵にそう述べ、早くも次のビッグファイトの前景気を煽った。
因縁の再戦は地上波のFOX、ケーブル局では最大級の影響力を誇るESPNの共同PPVという形で開催される予定という。両社のパワーを考えれば、プロモーションの段階から盛り上がり、爆発的な話題を呼ぶことは確実。ボクシングの範疇を超え、米国開催のヘビー級としては近年最大のビッグファイトと喧伝されるのだろう。
また、来月7日には、サウジアラビアでWBA、IBF王者アンディ・ルイス・ジュニア(アメリカ)と前王者アンソニー・ジョシュア(イギリス)のリマッチも予定されている。こうして強豪たちの直接対決が白熱し、遠からずうちに現代ヘビー級の覇者が生まれようとしているのかもしれない。DAZN傘下のジョシュアが王座に返り咲いた場合には少々厄介になるが、ルイスが勝ち抜いたなら、ワイルダーとフューリーの勝者とルイスの最終決戦実現を想像するのはもうそれほど難しくはないからだ。
(杉浦 大介 / Daisuke Sugiura)