田中は感謝「田口さんと現役中に交わう事ができて本当に良かった」

　18年5月に田口は7度防衛したWBAスーパー王座とIBF王座から陥落したが、19年3月の再起戦でWBO世界フライ級王者の田中に挑戦。ファンも、本人たちも熱望していたカードが実現した。リング上は互いに譲らない打ち合いを展開。最終ゴングの直後、田中は立っていられないほど疲弊した田口を受け止めるように抱擁を交わした。判定勝ちで初防衛に成功した当時を振り返るように、ツイッターで敬意を込めてこうつづっている。

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「田口良一選手引退。常々『面白い試合をしたい』と。試合での闘志はもちろん　ファンの見たいカードに対して　いつも真摯に挑み続けたチャンピオン。田口さんと現役中に交わう事ができて　本当に良かったです　田口さんお疲れ様でした!!」

　32歳で引退を決断した田口。13年日本ライトフライ級王座の初防衛戦で演じた、井上尚弥（大橋）との激闘（0-3の判定負け）など数々の名ファイトを演じた。直接、拳で思いを受け取った田中は、今年大晦日にウラン・トロハツ（中国）とのV3戦に臨む。