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「前回より間違いなく強くなっている」 ジェイミージャパンを最も知る男が語る根拠

主将として出場した試合での、あの145失点の屈辱が原動力に

 いまの代表の中で揺るぎないリーダーとリーチを信頼する薫田氏だが、24年前の南アフリカ大会には不動のキャプテンとして出場。91年に続くワールドカップだったが、「すべての試合の中で、最もインパクトがあったのは“あの”試合」と断言するのが、17-145と歴史的な大敗を喫したニュージーランド・オールブラックスとの対戦だった。

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 だが、薫田氏が振り返る大敗は、そのスコアを見て抱くイメージとは大きく異なる。

「まず100点以内に失点を抑えるためだったら、時間をかけることはできたと思います。ただオールブラックスと戦う機会なんて、なかなかなかった。そういう意味では80分の中でインプレーをどれだけ多くして、自分たちの準備してきたものでトライを取れるか“行こうぜ”という発想しかなかった」

 この大会を区切りに、当時の統括団体IRB(国際ラグビーボード)は厳然たるアマチュアリズムを撤廃。95年の時点でも、日本が大敗したニュージーランドを筆頭にオーストラリア、フランスなどの強豪国では、水面下でプロ化への動きを進めていた。薫田氏が「いまでも(VTRなどで)観ていません」と語る大敗は、日本代表の攻める意識、強豪国のプロ化などの要素も相まって起きたのだ。

 95年以降も薫田氏が選手、指導者、そして日本代表スタッフとして長く現場に立つのも、あの悔しさを晴らしたいという思いが後押しするからだ。

 最後に、8強入りを懸けたプール戦の試合日程について聞いてみた。

「流れはいいと思います。もし、開幕戦の相手がサモア代表だったら、かなりリスクがあった。実力は、日本とそう大差はない。なので、同じプールの中で確実に勝たなくてはいけないロシア代表が対戦相手だったことで、いいスタートが切れる。大会全体を考えても、ホスト国の勝利で幕を開けることで、勢いがつくはずです。アイルランド代表については、勝つのがいちばん難しいのは明白です。なので、いかにいい試合をして、続くサモアを倒すことがポイントになる。いずれにしろ、サモアに負ければおしまいです。4年前は勝っている相手ですが、勝つのは簡単じゃない。そこに勝って、はじめてスコットランド代表との一騎打ちが実現する」

 ロシアとの開幕戦勝利の勢いで加速して、正念場になるのが3戦目のサモア戦。ここを乗り越えた時点で最低2勝1敗として、最後のスコットランドとの一騎打ち。薫田氏の思い描く決勝トーナメント進出のストーリーは、あと40日あまりで幕を開ける。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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