「田舎のクラブの宿命」背負う甲府U-12が日本一、世界再挑戦「山梨に光り輝くものを」
背負う「田舎クラブの宿命」、指揮官が語った「子どもたちに知っておいてほしいこと」
優勝した甲府U-12は、昨年もベスト4に残っており、近年、安定した成績を残している。準決勝に勝ち残った際に「Jクラブが4つ(川崎F、甲府、清水、浦和)残ったけど、オレたちだけJ2だな」という自虐的な発言でチャレンジャー精神を引き出そうとし、選手を笑わせたという西川監督は、山梨県の少年チーム数が東京都の10分の1以下であることを明かした上で「田舎のクラブの宿命的な部分もあるけど、子どもたちには知っておいてほしいことがある。山梨県民は(数が少ないからこそ身近に)応援してくれるし、彼ら選手が山梨に光り輝くものを与えることは、本当に可能。前回の世界大会挑戦も、本当に県全体が応援してくれた。僕らを信じて応援してくれる人に少しでも恩返しできたら良いと思っている」と、地方クラブならではの環境を熱っぽく語った。
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もちろん、まだ小学生の選手に重荷を背負わせるつもりはない。思い切って戦うだけだ。しかし、小さなコミュニティが身近にあるからこそ学べることもある。世界大会は、山梨の代表として、日本の代表として戦うことの誇りや喜びを感じることができる貴重な機会となり得る。もう一度、世界を目指し、今度こそ頂点へ。地方クラブの育成組織が、大きな野望を持ってスペインへ乗り込む。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)