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15歳の“新天才少女”にギャラリー騒然「本当にすごい子が出てきた」 アマ廣吉優梨菜が8位浮上

国内女子ゴルフツアーの資生堂・JALレディース第3日が5日、神奈川・戸塚CC 西C(6766ヤード、パー72)で開催された。19位で出たアマチュアの廣吉優梨菜(福岡第一高1年)が、5バーディー、1ダブルボギーの69で回って通算3アンダーとし、8位に浮上した。小4の9歳でゴルフを始めて、11歳の小6で全国大会2位、14歳で日本ジュニア(12~14歳の部)を制した“新天才少女”が、プロにも負けない輝きを放っている。

資生堂・JALレディース第3日に出場した廣吉優梨菜【写真:Getty Images】
資生堂・JALレディース第3日に出場した廣吉優梨菜【写真:Getty Images】

資生堂・JALレディスオープン第3日

 国内女子ゴルフツアーの資生堂・JALレディース第3日が5日、神奈川・戸塚CC 西C(6766ヤード、パー72)で開催された。19位で出たアマチュアの廣吉優梨菜(福岡第一高1年)が、5バーディー、1ダブルボギーの69で回って通算3アンダーとし、8位に浮上した。小4の9歳でゴルフを始めて、11歳の小6で全国大会2位、14歳で日本ジュニア(12~14歳の部)を制した“新天才少女”が、プロにも負けない輝きを放っている。

 最終18番パー4。廣吉はグリーン奥のラフから、ピンまで残り20ヤードのアプローチを2メートルに寄せた。フワリと浮かせ、下り傾斜を読み切った巧みなアプローチ。パットも薄いスライスラインを読み切って、パーをセーブした。

「思い通りのアプローチで、読み通りにパットも決められました」

 キャディーを務めた高武大輔コーチも「あれは上手かったですね。昨日、3パットをしたグリーンで反省を生かしていましたから」とうなった。

 ツアー出場は中学時代からで5試合目。うち3試合で予選通過を果たし、初めてトップ10で最終日を迎えることになった。しかもこの日はツアーをけん引する小祝さくら、注目ルーキーの中村心と同組。大勢のギャラリーも付いていたが、「緊張はしませんでした。『ナイス』と温かい声をかけていただいたことが力になりました」と振り返った。ゴルフを始めてわずか6年。既に高い技術を持ち合わせており、会場からは「本当にすごい子が出てきた」の声も出ていた。

 クラブを握るきかっけは、ゴルフ好きの父親に「練習に連れて行って」と言ったことだった。そして、本気で取り組み始めた小6でいきなり全国大会2位。中2で高武コーチの指導を受け始め、本人も「そこからどんどん良くなって、日本ジュニアでも優勝できました」と振り返った。

 権藤可恋らプロも指導する高武コーチいわく、「ここまで成長したのは、与えた課題を本人とお父様が二人三脚でクリアし続けたからです」。その上で「今の課題は技術だけではなく、ゴルフが上手くなること。正しい状況判断をして、傾斜を使って寄せたりすることですが、今日はそれができていました。本当に成長を感じました」と言った。

 末恐ろしい15歳だが、自身で一つの壁を越えるきっかけもつかんでいた。6月に出場した宮里藍サントリーレディスの前に対談できた宮里藍に「どうしたら、連続でバーディーが獲れますか」と質問。「まずは練習の時から、そういう思いでラウンドすること」と教えられていた。

「あれから、ずっとそういう思いで練習ラウンドをしています。そして、今日3連続バーディー(12番、13番、14番)が獲れました。すごくうれしいです」

 教えられたことをスポンジのように吸収する新天才少女。最終日への意気込みを問われると、「スコアを伸ばして少しでも上に行けるように頑張りたいです」と言葉に力を込めた。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)



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