大谷に当てた死球は「完璧な場所」元MLB戦士が主張 「ノー!」番組で共演者唖然「高すぎる」
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手も巻き込まれた死球禍が米国で話題になっている。19日(日本時間20日)の本拠地パドレス戦。警告試合が発せられる殺伐としたムードの中、9回に大谷が100マイル(約161キロ)の豪速球を右肩の下に受けた。通算1059安打の元メジャーリーガーは番組内で「完璧な場所に当たった」と主張。これに共演者から「ノーー!」「高すぎるよ」と異論の声が上がっている。

ドジャース―パドレス戦の相次ぐ死球が話題に
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手も巻き込まれた死球禍が米国で話題になっている。19日(日本時間20日)の本拠地パドレス戦。警告試合が発せられる殺伐としたムードの中、9回に大谷が100マイル(約161キロ)の豪速球を右肩の下に受けた。通算1059安打の元メジャーリーガーは番組内で「完璧な場所に当たった」と主張。これに共演者から「ノーー!」「高すぎるよ」と異論の声が上がっている。
肝を冷やす瞬間だった。9回裏、パドレスの右腕スアレスが投じた100マイルの豪速球が大谷を襲った。のけぞった大谷の右肩下あたりに直撃。飛び跳ねて悶絶しながらも、自軍ベンチに向かってなだめるような仕草を見せながら一塁へ歩いた。スアレスは退場処分。殺伐とした空気の中、緊急登板となった松井裕樹が後続を抑え、試合はパドレスが逃げ切った。
その前の9回表には、タティスJr.の死球を発端に両軍がエキサイト。ドジャースのロバーツ監督、パドレスのシルト監督がベンチを飛び出し、選手もこれに続いて一触即発の事態となった。両監督が退場。警告試合が発せられた。スアレス本人は否定しているものの、タティスJr.への死球に対する“報復”との見方もある。
米野球専門ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」でも話題に。メジャー通算1059安打で、2度オールスターに選出されているトッド・フレイジャー氏は「正直言うと、彼が当てられたところは完璧な場所だった」と主張した。ヤンキースなどメジャー9球団を渡り歩いたエリック・クラッツ氏は目を丸くしながら「昨夜の話? それともその前?」と問いただした。
大谷は17日(同18日)の同カードでも右太ももに死球を受けていたが、フレイジャー氏は右肩付近を触りながら「この辺に当たったやつだ」と19日の件だと明示。司会のスコット・ブラウン氏は「ノーー! 高すぎるよ」とすぐさま否定し、クラッツ氏も唖然としたように顔をしかめた。だがフレイジャー氏は「どういう意味だ? 背中、肩だぞ。当てるならそこだろ」と持論を述べた。
仮に報復であっても、相手に大怪我はさせたくないもの。当たった場所は比較的怪我をしにくいところだという見解だ。ブラウン氏が「もう少し下のほうがいいんじゃないか?」と問うと、フレイジャー氏は「(筋)組織だ。肩から背中のあたり」と改めて強調。しかし、クラッツ氏は「昨日のやつはちょっと高すぎたよ」と反対した。
クラッツ氏は大谷が体をひねり、のけぞったことでようやく肩の下になったと主張。フレイジャー氏は「私の意見では、当てるには良い場所だった。あれより少しでも高かったら問題だった」と持論を繰り返した。
(THE ANSWER編集部)