日米だけじゃない…韓国メディアも驚いた大谷の投球

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は16日（日本時間17日）、本拠地でのパドレス戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。エンゼルスに所属していた2023年8月23日以来、663日ぶりの実戦登板を果たした。1回28球を投げ、2安打1失点という投球は世界中の注目を集め、チームメートのキム・ヘソン内野手の母国韓国のメディアも「本当に100マイルを投げるなんて！」「復帰戦で161キロは狂ってる！」と驚きの言葉を並べている。

　大谷は先頭のタティスJr.に右前打、暴投ののちアラエスに中前打を許し一、三塁の走者を背負った。ここでマチャドの犠飛で先制点を許したものの、後続を内野ゴロ2つに仕留めて降板した。最速はアラエスの4球目に記録した時速100.2マイル（約161キロ）だった。

　韓国紙「スポーツ朝鮮」は「本当に100マイルを投げるなんて！　大谷の投手本能が爆発」という見出しで驚きを伝えた。ストレートの最速が100.2マイル、平均99.1マイル（約159.4キロ）を叩き出したと報じ「3回のライブBPで94マイル（約151.2キロ）～96マイル（約154.5キロ）に制限した球速をきちんと引き上げたのだ。全力投球したとみてよい」と分析している。

　同紙は別の記事では「手術からの復帰戦で161キロは狂ってる!!　練習投球より5キロ速くなった怪物」という記事を掲載。さらに「72年ぶりの大記録を召喚」として、ナ・リーグの歴史上、1953年のアルビン・ダーク（ジャイアンツ）以来72年ぶりとなった「先発投手の1番打者での出場」に驚いている。

　また韓国メディア「OSEN」は「大谷の投打兼業は信じられない！　1回1失点→DH復帰→同点二塁打の大爆発」と、投打二刀流の大谷にしかできない偉業を紹介。さらに「ダンスセレモニーで自ら祝う」として、3回に自らの二塁打で同点に追いついた際の行動に「二塁で足とお尻を揺らすダンスセレモニーで、同点の喜びを表現した」と注目している。