世界の厳しさ知る石川佳純も絶賛「凄くうまい」 日本のエース張本兄妹、常識覆す凄みとは
卓球の元日本代表で五輪3大会連続メダリストの石川佳純さんが9日、国際大会シリーズ「WTTチャンピオンズ横浜2025」の記者発表会にMC・ゲストで出席。同じくゲストとして登場した張本智和(トヨタ自動車)、美和(木下グループ)に脚光を当て、兄妹の強みを改めて力説した。

「WTTチャンピオンズ横浜2025」記者発表会
卓球の元日本代表で五輪3大会連続メダリストの石川佳純さんが9日、国際大会シリーズ「WTTチャンピオンズ横浜2025」の記者発表会にMC・ゲストで出席。同じくゲストとして登場した張本智和(トヨタ自動車)、美和(木下グループ)に脚光を当て、兄妹の強みを改めて力説した。
日本卓球界のトップに君臨する若き2人を手放しで称えた。一昨年に現役を退いた石川さん。自身も若き頃から抜群の才能を誇ってきたが、張本兄妹の技術には「凄くうまい」と絶賛するなど、一目置いている。21歳の兄・智和は世界ランキング4位、16歳の妹・美和は同6位。いずれも日本勢トップだ。
「世界で活躍し続けるっていうことはすごく難しい」。現役時代、石川さんは世界トップクラスに君臨し続ける難しさを痛いほど感じてきた。たとえ世界の檜舞台で勝っても、ライバルに研究されれば、すぐさま壁にぶち当たるのが常だった。そんな常識を覆すように、「コンスタントに好成績を残す張本兄妹は凄いことだと思っています」と舌を巻く。

卓越した技術は一級品だ。「兄妹揃ってバックハンドがやっぱりうまいなって、試合を見ていてもずっと感じます」と石川さん。「トップレベルの技術を持たれていますし、世界で戦う上ですごく自信がある武器を持っているっていうのは強み」と太鼓判を押し、2人のポテンシャルに期待を膨らませた。
「WTTチャンピオンズ横浜」は8月7日から11日まで横浜BUNTAIで開催。男女シングルスの世界ランク上位32名のみに参加権利が与えられ、張本兄妹は出場が有力視される。一方で、妹の美和は、中国スーパーリーグ成都高新若水居への参戦が公に。世界最高の卓球王国で鎬を削る。
石川さんは「参加して技を磨くっていうのはすごくいいこと」と支持。参戦意義については「トップ選手との試合だったり、チームメイトで行動できたりする部分にもあったりする」とも説き、中国スーパーリーグ参戦を後押し。「国際舞台でさらに活躍して欲しい」と願っていた。
(THE ANSWER編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)