アマ世界王者・坪井智也「全ラウンドを支配して」 日本最速タイ、プロ2戦目のタイトル奪取へ準備万端
ボクシングのWBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王座決定戦10回戦(8日、東京・有明コロシアム)に臨む坪井智也(帝拳)が6日、都内で行われた会見に出席した。アマチュア時代の2021年に世界選手権王者となった逸材。デビュー2戦目となる今回はバン・タオ・トラン(ベトナム)と対戦する。王座獲得へ、力強く抱負を語った。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は29歳の坪井が1勝(1KO)。32歳のバンが18勝(10KO)1敗。

坪井智也らが会見
ボクシングのWBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王座決定戦10回戦(8日、東京・有明コロシアム)に臨む坪井智也(帝拳)が6日、都内で行われた会見に出席した。アマチュア時代の2021年に世界選手権王者となった逸材。デビュー2戦目となる今回はバン・タオ・トラン(ベトナム)と対戦する。王座獲得へ、力強く抱負を語った。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は29歳の坪井が1勝(1KO)。32歳のバンが18勝(10KO)1敗。
プロ2戦目でタイトル奪取となれば日本最速タイとなる。坪井は「体調もメンタルもすごくいい状態で、試合を迎えることができそう。スパーリングパートナーにも恵まれた。良い試合をお見せすることができると思う」と準備を整えてきた。
3月にWBO・AP同級2位だったブーンルエン・ファヨン(タイ)に2回TKO勝ちで衝撃デビュー。それからわずか約3か月で王座決定戦となった。「2戦目で大きな舞台で試合できることはとてもうれしい」と喜んだが、気持ちは冷静なまま。「前回は長いラウンドができなかったので、今回はしっかり長いラウンドを通して、何ができて、できないのか。そして全ラウンドを支配してボクシングできたら」と圧倒を宣言した。
勝てば世界ランク入りが濃厚。目標の世界挑戦へ一歩近づくが「上ばっかり見ていても仕方がない。まずは6月8日を良い形で勝てるようにしたい。そこからまた次のことが見えてくるので、やるべきことをやりたい」と着実に歩みを進めていく。

バンは2015年10月にプロデビューし、24年5月にWBOグローバルバンタム級王座を獲得した実力者。「若く才能のある日本人選手と対戦することを楽しみにしている。全力を尽くして皆さんに楽しんでもらえるようにしたい」と意気込んだ。
ベトナムのボクシング人気について聞かれると「正直に言うと、ベトナムでは現状、ボクシングの世界は注目されていない」と吐露。「僕が新しい道を切り開く立場にいると自負している。若い選手を育てるためにも僕の活躍がカギになる。責任をもって関わっている」と母国のボクシングの未来を背負ってベルト獲得を目指す。
興行はWBC世界同級王者・中谷潤人(M.T)とIBF同級王者・西田凌佑(六島)の王座統一戦がメインイベント。WBC同級1位の那須川天心(帝拳)も、WBA同級6位のビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国)と同級ノンタイトル10回戦を行う。
【6月8日の対戦カード】
▽第6試合(WBC&IBF世界バンタム級王座統一戦12回戦)
WBC王者・中谷潤人(M.T)
VS
IBF王者・西田凌佑(六島)
▽第5試合(バンタム級ノンタイトル10回戦)
那須川天心(帝拳・WBC1位、WBA2位、WBO2位、IBF4位)
VS
ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国・WBA6位)
▽第4試合(WBO・APバンタム級王座決定戦10回戦)
同級1位バン・タオ・トラン(ベトナム)
VS
同級2位・坪井智也(帝拳)
▽第3試合(バンタム級ノンタイトル10回戦)
増田陸(帝拳・日本同級王者、WBA7位、WBO8位、IBF8位、WBC11位)
VS
ミシェル・バンケス(ベネズエラ・WBA11位)
▽第2試合(ミニマム級4回戦)
大久保るきあ(八王子中屋)
VS
米谷匠生(三迫)
▽第1試合(スーパーフライ級4回戦)
宮下陸(DANGAN越谷)
VS
大島冬也(T&T)
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)