F1角田裕毅、接触ガスリーの非難に反論「全く謎」「何?」 両者は真っ向対立「ユウキはミスした」
自動車レースのF1第8戦モナコGPは現地25日に同地のモンテカルロ市街地コースで決勝が行われ、12番手からのスタートとなった角田裕毅(レッドブル)は17位フィニッシュ。序盤にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)にぶつけられるアクシデントが発生。海外専門サイトは、ガスリーが角田のドライビングに問題があったと非難していることを報じた一方、角田が「全く謎だ」「僕は何も悪いことはしていない」と反論していることを伝えており、両者の主張は平行線をたどっている。

F1モナコGP
自動車レースのF1第8戦モナコGPは現地25日に同地のモンテカルロ市街地コースで決勝が行われ、12番手からのスタートとなった角田裕毅(レッドブル)は17位フィニッシュ。序盤にはピエール・ガスリー(アルピーヌ)にぶつけられるアクシデントが発生。海外専門サイトは、ガスリーが角田のドライビングに問題があったと非難していることを報じた一方、角田が「全く謎だ」「僕は何も悪いことはしていない」と反論していることを伝えており、両者の主張は平行線をたどっている。
問題のシーンは9周目、トンネル直後にガスリーが角田の右リヤに接触。ガスリーのマシンはフロントが壊れ、そのままリタイアとなった。角田はレース続行。ただ、序盤のピット作戦が裏目に出て順位が下がっていたこともあり、中盤以降も上位進出のチャンスすらなく、勝ったランド・ノリス(マクラーレン)から2周遅れの17位に終わった。
この接触について、国際自動車連盟(FIA)公認の独立系モータースポーツ専門サイト「Motorsport Week」は「F1モナコGPのクラッシュ後、ユウキ・ツノダとピエール・ガスリーが対立」との見出しで、2人の談話を含めた記事を掲載。「29歳のガスリーは、ブレーキング中にツノダがマシンを動かしたことが事故の原因だと非難した」と、まずはガスリーの主張を展開した。
その中でガスリーは「ユウキがトンネルの手前でミスをした。だから、僕は彼にかなり接近してしまった。そして毎周、彼は右側のレーシングラインでブレーキングしていた」と事故直前の状況を説明。それを踏まえ「この周は、かなり接近していたから、左側にいることにしたんだ」「彼が左側でブレーキングをし始めて、僕は右側へ行ったんだ。そうすると、彼はレーシングラインに戻った。でも、僕は既に彼よりも遅れてシフトチェンジとブレーキングをしていたから、どこにも行けなかった」と角田のブレーキングに非があると語った。
これに対し、角田は「全く謎だ。ブレーキング中にマシンを動かすなんて、おかしなことはしてない」「正直、何が起こったのか分からない。ただ、振り返ると、(ガスリーが)僕にぶつかってきたのを覚えているだけだ」と自らの正当性を主張したという。接触直後、角田はチーム無線で「バカなのか? 何してるんだ!」などと激しい口調でガスリーに怒りを見せていた。
一方、ガスリーは「本当に理解できない。普通のコースのブレーキングゾーンでは動かない。だから一度ブレーキを踏んだら、その場に留まるんだ」「彼は明らかにラインの左側でブレーキをかけ、その後白線を越えた」「この件については後で話し合うことになるだろうが、あれは彼のベストな動きではなかったと思う」などと語り、改めて角田のマシンの挙動を問題視した。
こうしたガスリーの意見を聞かされた角田も反論。「何? 正直言って、僕は何も悪いことはしていない」と答えたうえで「ああ、もう一回あれば、同じことをする」「ずっと壁の方にいたんだから」「どっちの方向に進むか分かっていたし、ブレーキング中に動きたくなかった」と主張。2人は2021、22年の2シーズン、アルファタウリ(現レーシングブルズ)の同僚でもあり、親密な関係が話題になっていただけに、今回の結末に注目が集まる。
(THE ANSWER編集部)