心臓突然死は交通事故死の35倍 「深刻な問題」体操・萱&谷川&土井も驚き 改善にはストレッチが流行中
日本の血圧ケアの最新事例が集まったリアルイベント「PROTECT HEARTS PROJECT FES.」が20日、都内の代官山T-SITEで行われた。2024年7月に株式会社刀と株式会社Mizkan(ミツカン)を中心に6社で立ち上げた血圧ケアの重要性を発信する業界横断型プロジェクト。今年度から新規参画したセントラルスポーツ株式会社に所属し、公式アンバサダーに就任した体操男子の萱和磨、谷川航、土井陵輔がイベントに登壇した。普段から健康に気を遣う3人も、日本の高血圧有病者の数には驚き。今後に向けて「重大な問題であることを知ってもらいたい」と口にした。

体操の萱和磨、谷川航、土井陵輔が公式アンバサダーに就任
日本の血圧ケアの最新事例が集まったリアルイベント「PROTECT HEARTS PROJECT FES.」が20日、都内の代官山T-SITEで行われた。2024年7月に株式会社刀と株式会社Mizkan(ミツカン)を中心に6社で立ち上げた血圧ケアの重要性を発信する業界横断型プロジェクト。今年度から新規参画したセントラルスポーツ株式会社に所属し、公式アンバサダーに就任した体操男子の萱和磨、谷川航、土井陵輔がイベントに登壇した。普段から健康に気を遣う3人も、日本の高血圧有病者の数には驚き。今後に向けて「重大な問題であることを知ってもらいたい」と口にした。
17日の「世界高血圧デー」に際して行われた初のリアルイベント。活動発表では株式会社刀の森岡毅CEOが日本の高血圧問題について紹介した。高血圧有病者が4300万人、そのうち3100万人が未治療であることを報告。22年のデータによると交通事故死の2610人に対し、心臓突然死は9万1498人と約35倍、さらに64歳以下の「現役世代」とされる人たちも万単位で死亡していることを伝えた。
日本体操界のトップで戦う3人。血圧が健康に直結することを聞いた萱は、自身の健康習慣について「生活リズムを一定にするために寝る時間、起きる時間は毎日ほぼ一緒。食事は体重の増減をなくして、体の変化を分かるようにするために、朝ご飯は納豆ご飯とお味噌汁を350日くらい食べている」と明かすなど、3人とも常に自身の体と向き合っている。
一方で血圧測定は健康診断の時だけ。イベント後の取材で、土井は「若い人も高血圧で亡くなることがあると聞いてビックリした」と驚いた様子。谷川は「もう28歳で30(歳)手前なので危機感を覚えた。深刻な問題だと感じることができた」と口にした。いずれもトップアスリートの立場から、血圧の重要性について認識を深めた様子だった。
イベントではセントラルスポーツのトレーナーとともに15分間の「高血圧改善ストレッチ」を紹介。会場に集まった幅広い年代の人たちと椅子を活用した簡単なストレッチを実践し、さすがの柔軟性を見せた。近年は血圧改善にストレッチが流行しているといい、トレーナーは「ストレッチで血管を柔らかくすることで、健康のバロメーターである血管内壁という細胞が活性化される。頑張らなくても改善できる」と説明した。
高血圧の危険性を実感した3人。萱は「アスリートは健康にこだわっている人が多いので発信していきたい」と話し、谷川も「重大な問題であることを知ってもらいたい」とコメントした。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)