外角の変化球を触っただけで大アーチ…その時外野手は

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は19日（日本時間20日）、本拠地ダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で先発出場。6回に3試合ぶりとなる左越えの17号ソロを放った。これで5月は10本目の本塁打。通常では考えられない軌道に、相手の外野手が見せた行動がファンの話題を呼んでいる。

　大谷は6回1死走者なしの第3打席、右腕のファットがカウント1-1から外角に投じたスイーパーを捉えた。ちょんとバットで触っただけのような打球は、打球速度107.4マイル（約172.8キロ）、飛距離389フィート（約118.5メートル）という強烈な打球となって左翼席へ。左翼を守るグリエルJr.は、本塁打を確信したのか打球を追いもしなかった。定位置でフラフラしたあと、正面を向き直っている。

　この行動に驚いたのが日本のファンだ。X上には「Dバックスのレフト、打球に目線を向けてすらいないのカッコいいな」「なんで逆方向に外野が一歩も動かないホームランが打てるねん」と、その“異常”ぶりに驚く声が並んだ。

　この日、フィリーズのカイル・シュワーバーが16号ソロを放ち、一時大谷に並んでいたが、再びメジャー単独トップに。さらに大谷はシーズン57本塁打ペースで、昨季残した自己最多の54本塁打を上回る勢いだ。