大谷翔平去就を巡る酷評記事を覆した快勝劇 格下扱いの質問も…エンゼルスが発揮した現場の底力

エンゼルス監督は層の違いを強調「競い合って成長していくしかない」
73歳のベテラン指揮官は、ナ・リーグ西地区2位の強豪パドレスとの直近3連戦で1勝2敗と負け越したことも踏まえ、「あちら(パドレス)はすでにあれだけの戦力を持ってるんだから、あのレベルだと言えるのは簡単」と層の違いを強調。「でも、こちらは自分たちの戦力で競い合って成長していくしかない。毎日戦うことは止めないし、選手たちもちゃんとやっている」と力を込めた。
主砲のマイク・トラウト外野手が怪我で離脱するなど苦しい状況は続くが、この日も24歳のザック・ネト、23歳のノーラン・シャヌエル両内野手の若手1、2番コンビがそれぞれ2打点を挙げる活躍を見せた。まだ1試合に過ぎないが、意地の快勝劇。ネトは「大きな勝利だった。あと数時間は喜びに浸って、真夜中になったら明日に切り替える。簡単な戦いにはならないから」と気を引き締めた。
上述の記事は、大谷を巡ってエンゼルスが逃した魚の大きさを強調し、「モレノは自分のチームがいわゆる“ライバル・ウィークエンド”でドジャースと対戦するのを見る時、目を覆うべきかもしれない」とまとめた。「トレードで有望株を獲得していたら」「大谷を残留させられていれば」という“たられば”は尽きないが、現場の選手や首脳陣は全力で目の前の一戦に臨んでいた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)