ド軍記者席は騒然「肩?」 試合45分前に悲報 重苦しい空気の中、現場が求めた佐々木朗希の状態
米大リーグ・ドジャースは13日(日本時間14日)、本拠地アスレチックス戦に1-11で敗れた。試合前には、佐々木朗希投手の負傷者リスト(IL)入りを発表。右肩の「インピンジメント症候群」と診断されている。球団発表が流れた記者席は騒然。試合後の会見でも、デーブ・ロバーツ監督には米報道陣から矢継ぎ早に佐々木に関する質問が飛んだ。

右肩のインピンジメント症候群でIL入り
米大リーグ・ドジャースは13日(日本時間14日)、本拠地アスレチックス戦に1-11で敗れた。試合前には、佐々木朗希投手の負傷者リスト(IL)入りを発表。右肩の「インピンジメント症候群」と診断されている。球団発表が流れた記者席は騒然。試合後の会見でも、デーブ・ロバーツ監督には米報道陣から矢継ぎ早に佐々木に関する質問が飛んだ。
試合開始の45分前。ドジャースタジアム5階の記者席でにわかにざわめきが生じた。佐々木が右肩のインピンジメント症候群のためIL入りし、代わりにJP・ファイアライゼン投手が昇格したと球団がリリース。日米メディアともに「肩?」と確認する声が飛び交い、パソコンやスマホで「インピンジメント症候群」を急ぎ検索する記者が続出した。
予兆はあった。15日(同16日)のアスレチックス戦で先発が予定されていたが、この日ブルペンには現れず。試合前会見で佐々木の状態を問われたロバーツ監督は、前回9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦後に痛みを抱えていたことを明かし、部位については「腕だ」と話すに留めた。離脱の可能性については「現時点では言えない」とはぐらかしたが、その2時間後のIL入り発表だった。
悲報の直後に始まった試合も、9回にミゲル・ロハス内野手が野手登板するなど1-11と大敗。佐々木は山本由伸投手とともに、試合終了の6分後に帰路についた。本人の言葉を聞けなかったこともあり、ロバーツ監督の会見ではアメリカの報道陣から佐々木に関する質問が集中。12問中、実に9問がIL入りした23歳ルーキーの現状や今後を問うものだった。
約8分半の会見。指揮官は万全な状態に戻るまで無理をさせない方針を何度も強調した。佐々木も含めて投手14人がIL入りしている非常事態。米メディアはやきもきしながら、復帰までにどれだけかかるのか質問を重ねたが、「復帰の時期については、現時点では一切未定である」旨が繰り返された。
タイラー・グラスノー、ブレイク・スネル両投手に続き、またも開幕ローテが離脱したドジャース。会見場にはため息とともに、重苦しい空気が漂っていた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)