「タレより塩で食べるべき」 焼肉の味まで指導された女子ゴルフ新人・都玲華、29歳差キャディーに伝えた自虐話
ゴルフの国内女子メジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯が8日に茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で開幕した。ルーキーで21歳の都玲華(大東建託)が5バーディー、1トリプルボギーの70で回って好発進。午前組の選手がラウンドを終えた時点ではトップと2打差の暫定8位につけている。昨年はアマチュアながらステップ・アップ・ツアーで優勝を飾り、同11月に4度目の挑戦でプロテストに合格。初出場の今大会、実績のあるキャディーと自虐を込めた話をしながら乗り切ったことを明かした。

ワールドレディスサロンパス杯初日
ゴルフの国内女子メジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯が8日に茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で開幕した。ルーキーで21歳の都玲華(大東建託)が5バーディー、1トリプルボギーの70で回って好発進。午前組の選手がラウンドを終えた時点ではトップと2打差の暫定8位につけている。昨年はアマチュアながらステップ・アップ・ツアーで優勝を飾り、同11月に4度目の挑戦でプロテストに合格。初出場の今大会、実績のあるキャディーと自虐を込めた話をしながら乗り切ったことを明かした。
「玲華、全然下手だから頼みます」「そんな、うまくないし~」。都は隣にいる50歳の清水重憲キャディーに伝えていた。男女ツアー歴代最多39勝(非公認)を挙げた名キャディーに対し、ルーキーが張った“予防線”だった。
「(清水キャディーからの)圧を最初に感じたので、かっとばしました(笑)。ミスぐらいするし、『そんな私、うまくないですからね』って言って、練習ラウンドや今日もずっと言っていました」
今年1月の食事会で、清水キャディーの方から「サロンパス杯は空いているけど」と伝え、都が「私、出られそうなのでお願いします」と返して初タッグが決定した。年の差は29歳。どうしても、清水キャディーがリードする形になる。
「『ティーショットは飛ぶけど、セカンドが飛ばんな~』とずっと言われてます。なので、『そんなもんだから』と返してます。自分が楽になるように逃げてます(笑)」
とはいえ、学ぶことは多くあるという。
「私は今回が初めてですが、のりさん(清水キャディー)は何十回も回っているのでめちゃくちゃ頼りになります。今日、このスコアで上がれたのは本当に(清水キャディーの)おかげです。昨日は自分がキャリーの距離を把握していなかったので、トラックマンで自分の飛距離を正確に計測するように言われました。あと『焼き肉はタレよりも塩で食べるべき』ということも教わりました。体の疲れを取るならそうした方がいいって。のりさん、肉がめっちゃ好きでインスタは肉の写真ばっかりなんですよ」
この日は1番パー5でバーディーを奪った後、ミスが相次いだ2番パー3でトリプルボギー。その際に清水キャディーに「まだまだホールはある。次、パーを獲ろう」と声を掛けられ、3番で2.5メートルのパットを決めてパーセーブ。そこから冷静さを取り戻して、4つのバーディーを積み重ねた。
アマチュア時代から「実力者」と知られながら、プロテストに3度失敗。昨年4月には、ステップ・アップ・ツアーの大王海運レディスでアマチュア優勝を飾り、同11月、2位でホールアウトした最終プロテスト3日目を終えた後には「もう(テストの)ベテランなんで」と言って取材陣を笑わせていた。この日もトーク力がさく裂。質疑応答の後には「こんな話で記事になるんですかね」とオチをつけていた。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)