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伝説左フック持つドネアがカルデナス絶賛「本物のパワーだ」 現地で気づいた凄み「とても危険」

ボクシングの元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)が、世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)にTKO負けを喫したWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)を高く評価した。2回終盤にダウンを奪うなど、健闘が光ったその実力を「本物のパワーがあった」と見ている。

井上尚弥にパンチを見舞うラモン・カルデナス(奥)【写真:荒川祐史】
井上尚弥にパンチを見舞うラモン・カルデナス(奥)【写真:荒川祐史】

米ラスベガス興行で井上尚弥と好勝負

 ボクシングの元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)が、世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)にTKO負けを喫したWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)を高く評価した。2回終盤にダウンを奪うなど、健闘が光ったその実力を「本物のパワーがあった」と見ている。

 4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで行われた注目の一戦。敗れはしたが、勇敢に戦い抜いた。2回終盤、カウンターの左フックを放ち、ダウンを奪った。井上にとって昨年5月のルイス・ネリ戦以来、試合ではアマチュア時代を含めて人生2度目のダウン。その後、モンスターの反撃に遭って敗れたものの、終始、前に出続けるスタイルでファンを虜にした。

 カルデナスの健闘には、伝説の左フックの持ち主であるドネアも感銘を受けたようだ。米専門メディア「ボクシング・シーン」に対し、「素晴らしい戦いだったよ。今週見た試合の中で、あれは一番素晴らしい戦いだった。誰もが恐れている相手と戦っているにもかかわらず、戦う意思を持った男(カルデナス)がいたんだ」と、現地で目撃したパンチの凄みを力説した。

「僕はカルデナスのパワーに感心した。普通は『彼は力強いボクサーだ』と言うが、リングに上がって対峙してみると、ただ重いパンチを持っているだけだったりする。カルデナスには本物のパワーがあった。彼のパンチは重く、とても危険だった。彼はタイミングが悪かっただけだ。イノウエとの距離が遠かったり、会心の一撃を狙っていただけ。それを除けば、彼のパワーは見ているだけで伝わるほどだった」

 井上の反撃を受けた中盤以降、劣勢に立たされながらも好勝負を展開。ドネアは「イノウエがずっと支配していた他の試合と比べると、とてもエキサイティングだった。これはイノウエにとってもいい事だよ」とし、一歩も引かなかったカルデナスを手放しで称えていた。

(THE ANSWER編集部)



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