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井上尚弥より下の3位に不満「俺の方が上だ」 米誌最強ランクに直接抗議…クロフォード「ウシクは分かる」

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでWBA世界同級1位のラモン・カルデナス(米国)に8回TKO勝ちした。海外メディアが独自に定める「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」のランキングに変動があるかも注目されるが、現状の順位に異論を唱えているのがWBA世界スーパーウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)。井上の試合前に「オレはイノウエよりも上だ」と主張している。

8回TKO勝ちした井上尚弥【写真:荒川祐史】
8回TKO勝ちした井上尚弥【写真:荒川祐史】

リング誌PFPで現在井上は2位

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでWBA世界同級1位のラモン・カルデナス(米国)に8回TKO勝ちした。海外メディアが独自に定める「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」のランキングに変動があるかも注目されるが、現状の順位に異論を唱えているのがWBA世界スーパーウェルター級王者テレンス・クロフォード(米国)。井上の試合前に「オレはイノウエよりも上だ」と主張している。

 2回終盤、井上は打ち終わりにカウンターの左フックを受け、まさかのダウンを奪われた。昨年5月のルイス・ネリ戦以来、試合ではアマチュア時代を含めて人生2度目のダウン。以降は多彩なパンチで猛攻に出た。7回は右ショート4連発を浴びせ、ダウンを奪取。8回にフラフラの相手を攻め立て、レフェリーストップを呼び込んだ。

 井上は現在、世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」のPFPで2位にランクインしている。PFPとは全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したもの。過去には井上が日本人初のトップに輝いたこともある。現在の1位は世界ヘビー級3団体統一王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)だ。

 井上に次ぐ3位になっているクロフォードは井上戦前、リング誌の公式YouTubeに出演。そこでは「3位だと? どうしてオレを3位にしているんだ?」と納得いかない様子だった。「1、2位は誰だ? ウシクか。彼が1位は分かる」とウシクは認めながらも、2位の井上については不満そうな表情を浮かべ「オレはウシクより上ではないが、イノウエよりは上だ」とリング誌に“直接抗議”していた。

 クロフォードは23年7月に3団体統一王者だったエロール・スペンスJr.との世界ウェルター級4団体王座統一戦に勝利し、リング誌PFP1位に立ったが、その後こなした試合は昨年8月に行われたイスラエル・マドリモフとのWBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチのみ。3-0の判定勝ちを収めている。今年9月に世界スーパーミドル級4団体統一王者の“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)と対戦することが米メディアに報じられている。

(THE ANSWER編集部)



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