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両者流血の激闘→ドローで不満「効いてない」「負けてない」 日本王座を懸けた2人が再戦希望

ボクシングの日本ライト級(61.2キロ以下)王座決定戦10回戦が3日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位・村上雄大(角海老宝石)と元王者の同級2位・仲里周磨(オキナワ)は引き分け(95-95×3)に終わった。両者流血の激闘ながら王座は空位のまま。ともに判定に納得がいかず、再戦を希望した。戦績は25歳の村上が6勝2敗1分、28歳の仲里が15勝(8KO)3敗4分。観衆は1277人。

激しく打ち合った村上雄大(右)と仲里周磨【写真:澤田直人】
激しく打ち合った村上雄大(右)と仲里周磨【写真:澤田直人】

日本ライト級王座決定戦10回戦

 ボクシングの日本ライト級(61.2キロ以下)王座決定戦10回戦が3日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位・村上雄大(角海老宝石)と元王者の同級2位・仲里周磨(オキナワ)は引き分け(95-95×3)に終わった。両者流血の激闘ながら王座は空位のまま。ともに判定に納得がいかず、再戦を希望した。戦績は25歳の村上が6勝2敗1分、28歳の仲里が15勝(8KO)3敗4分。観衆は1277人。

 両者の拳が激しく交錯した。サウスポーの村上は長いリーチを生かしながら対峙。4回には右ボディーを受けて顔をしかめたが、5回終了時の採点は48-47×3でリードした。一方、地元・沖縄の指笛による応援を背にした仲里は、ノーモーションからの右などを着弾。7回は明確にポイントを奪った。しかし、8、9回は猛攻に出た相手に左ストレートなどを浴びた。

 村上から鼻血が流れ、仲里は偶然のバッティングで両目の上から流血。最終回は「雄大!」「周磨!」と両者の応援が飛ぶ中、打ち合いで終えた。判定は3者とも95-95のドロー。互いに不満げな表情を浮かべた。

 村上は「負けかドローと思っていた」と悔しさを露わ。「圧力をかけられて追い込まれた。それが悪いところ」と反省を口にしつつ、「効いたパンチがあるかというとそれはない」と振り返った。体力回復に充てた7回はポイントを取られたが、作戦通り8、9回は優勢。「トレーナーと話をしてどこかで捨てようと。10回は体力が尽きてやられてしまった。そこは僕の完全なミス」と悔やんだ。

 2人は2023年12月以来の再戦。前回は仲里の地元・沖縄で判定負けした村上は、一度は引退がよぎったが、悔し涙を流す妻の姿を見て再起を決断した。今回も「負けたら仕方ないし、負けたら辞めようと思っていた」と引退覚悟でリングイン。勝利とはいかなかったが、「再戦の気持ちはある。あっちも納得いっていないでしょうし」と3戦目を見据えた。

 仲里は試合終了の瞬間にガッツポーズ。勝利を確信したが、届かず「圧倒的な試合をするつもりだった」と唇をかんだ。「クリンチをされた後にもらってしまった。(途中採点で)取られてるんだ、と思った」と採点が予想外だったことを明かし「相手のジャブの印象がよかったのかなと。負けたとは思っていない。(再戦は)チャンスがくればいつでもやります」とやる気満々だった。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)



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