「妻がわんわん泣いていた」 よぎった引退、長女は2歳目前…再起したボクサー村上雄大が王座挑戦
ボクシングの日本ライト級(61.2キロ以下)王座決定戦10回戦が3日、東京・後楽園ホールで行われる。2日は都内で前日計量が実施され、同級1位・村上雄大(角海老宝石)が61.0キロ、元王者の同級2位・仲里周磨(オキナワ)が61.1キロで一発パス。一度は引退もよぎった村上は、妻・佳代さんの涙をきっかけに再起した。戦績は25歳の村上が6勝2敗、28歳の仲里が15勝(8KO)3敗3分。

日本ライト級王座決定戦10回戦
ボクシングの日本ライト級(61.2キロ以下)王座決定戦10回戦が3日、東京・後楽園ホールで行われる。2日は都内で前日計量が実施され、同級1位・村上雄大(角海老宝石)が61.0キロ、元王者の同級2位・仲里周磨(オキナワ)が61.1キロで一発パス。一度は引退もよぎった村上は、妻・佳代さんの涙をきっかけに再起した。戦績は25歳の村上が6勝2敗、28歳の仲里が15勝(8KO)3敗3分。
あの日の悔しさをぶつける。村上は計量を一発クリア。「コンディションはいいですね」と万全を強調した。2023年12月、同級王者だった仲里に0-3の判定負け。相手の故郷・沖縄で「応援がすごくて飲み込まれた感じ。弱い自分が出た」と悔しさは忘れない。
「前回負けた時にもうチャンスは来ないかと思った」と引退が頭をよぎった。しかし、「妻が僕より悔しがって、わんわん泣いていた。それを見てもっと頑張ろうと思えた」。24年10月の浦川大将(帝拳)戦を制し、挑戦権を獲得。着実に歩みを進めてきた。
「負ける時はそのイメージがよぎるのですが、今回はそれがない。程よい緊張感です」。リベンジマッチを前に「相手も僕のパターンがわかっている。自分をどう変えながらやるかがポイント」と冷静に分析した。5月18日に長女・結羽ちゃんが2歳になる。「勝って誕生日を迎えたい」と家族のためにも拳を振る。