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23歳女子ゴルファーが掴んだ初Vチャンス 西郷、笹生、山下と競い合った仲村果乃が-7首位「同期はすごい…私はホンワリで」

国内女子ゴルフのパナソニックオープンレディース第2日が3日、千葉・浜野GC(6751ヤード、パー72)で行われた。悪天候でサスペンデッドになった第1ラウンド(R)の残りと第2Rを消化。第1Rを終えて8位だった仲村果乃(なかむら・かの、フリー)が、7バーディー、2ボギーの67で回って通算7アンダーとし、菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)と並んで首位に立った。海外メジャーを制した西郷真央、笹生優花、さらに2022年、23年の年間女王・山下美夢有と同学年。日本女子アマで2位の実績もあるが、4度目挑戦でプロテストに合格した23歳が、ツアー初優勝のチャンスをつかみにいく。

パナソニックオープンレディース第2日をプレーした仲村果乃【写真:Getty Images】
パナソニックオープンレディース第2日をプレーした仲村果乃【写真:Getty Images】

パナソニックオープンレディース第2日

 国内女子ゴルフのパナソニックオープンレディース第2日が3日、千葉・浜野GC(6751ヤード、パー72)で行われた。悪天候でサスペンデッドになった第1ラウンド(R)の残りと第2Rを消化。第1Rを終えて8位だった仲村果乃(なかむら・かの、フリー)が、7バーディー、2ボギーの67で回って通算7アンダーとし、菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)と並んで首位に立った。海外メジャーを制した西郷真央、笹生優花、さらに2022年、23年の年間女王・山下美夢有と同学年。日本女子アマで2位の実績もあるが、4度目挑戦でプロテストに合格した23歳が、ツアー初優勝のチャンスをつかみにいく。

 インスタートで最終9番のバーディーパット。仲村は「決めたラインに打つ」と頭で繰り返し、ストロークした。2.5メートルの上りフック。迷いなくストロークすると、ボールはイメージ通りの転がりでカップに沈んだ。

「今季は予選落ちが続いて『入れなきゃ。決めなきゃ』という思いが強すぎました。まだ、上位の選手でもないのに『シードを獲りたい』という思いも強すぎました。試合のなかった先週、友達とプライベートでラウンドをして、そのことに気づいて66で回れました。あとは、先生にトップの時に軸が左にズレていることを指摘され、そこを修正したらショットがつかまるようになって、今日はショット、パットともに良かったです」

 先生とはツアー29勝の吉川なよ子。11歳でゴルフを始めた仲村は高校1年から、レジェンドプロの吉川に指導を受けている。

「よく『怖いでしょ』と言われますが、そんなことはないです。ただ、怒られることはあります。でも、それは愛のある怒り方なのでありがたいです。今も週1で教わっています」

 京都出身。大阪出身の山下とはジュニア時代に競い合った仲だ。西郷、笹生とも全国大会で顔を合わせていた。その3人は高校3年で受けた2019年のプロテストに一発合格。一方の仲村は4度目の受験で22年に合格した。その間、笹生は21年の全米女子オープンを制し、山下、西郷は国内で優勝を重ねた。そして、今では3人とも米ツアーを主戦場とし、西郷は前週のシェブロン選手権で悲願の海外メジャー初優勝を飾った。文字通り、すごすぎる3人の活躍。心境を問われると、仲村は正直に言った。

「『自分も頑張らないと』と、単純に『同期はすごい! 嬉しいな』というのがあります」

 京都弁で丁寧に話し、自身の性格については「ガツガツというより、ホンワリいきたいタイプです」と説明した。

 これまでのツアーでの最高位は昨年10月の樋口久子 三菱電機レディスでの5位。最終日を首位で迎え、最終組で回ることも初めてで「緊張はすると思います。でも、新鮮です」と笑みを浮かべた。大ギャラリーも想定されるが、その雰囲気もイメージしながら「結果よりも自分のプレーができるようにしたいです。歓声も楽しみながら」と言った。山下、西郷、笹生と同じ「新世紀世代」。ニューヒロイン候補が「今の自分」に懸ける。

(THE ANSWER編集部)



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