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逃げ馬に活路はあるか…道中20馬身差の逃亡劇かなった名手の腕に唖然、蘇る21年前の記憶「ロマンある」

競馬のG1天皇賞・春(芝3200メートル)は4日、京都競馬場で発走となる。平地G1最長距離で争われ、古馬最強ステイヤーを決める伝統のレース。過去の勝ち馬も錚々たる名前が並ぶ中、21年前のレースでは“展開のアヤ”が勝負を分けた。道中で20馬身差の独り旅。ライバルを置き去りにしたレースは、競馬ファンからも「ロマンある」「ノリさんのポツンは前でも怖い」といった声が上がっている。

2004年の天皇賞・春はイングランディーレが圧勝した(写真はイメージです)
2004年の天皇賞・春はイングランディーレが圧勝した(写真はイメージです)

古馬長距離チャンピオン決定戦のG1天皇賞・春

 競馬のG1天皇賞・春(芝3200メートル)は4日、京都競馬場で発走となる。平地G1最長距離で争われ、古馬最強ステイヤーを決める伝統のレース。過去の勝ち馬も錚々たる名前が並ぶ中、21年前のレースでは“展開のアヤ”が勝負を分けた。道中で20馬身差の独り旅。ライバルを置き去りにしたレースは、競馬ファンからも「ロマンある」「ノリさんのポツンは前でも怖い」といった声が上がっている。

 誰もが無謀な逃げだと思っていた。2004年の天皇賞・春。人気はリンカーン、ネオユニヴァース、ザッツザプレンティ、ゼンノロブロイの“4歳4強”が上位を占め、ファンは新世代のスター誕生を期待した。ゲートが開くと、真っ先に飛び出したのは5歳馬のイングランディーレ。前年の同レースで9着に敗れた後は主に地方ダート戦線を歩み、前走も船橋のダイオライト記念2着という戦績。当日は18頭立ての10番人気という伏兵扱いだったこともあって、積極的に競りかける馬もいなかった。

 1周目のスタンド前で大きなリードをとった名手・横山典弘騎手。1コーナーを回るとさらに差を広げ、3コーナーに差し掛かる前には2番手に20馬身近くの差をつけた。4コーナーまでの坂の下りで“4強”が差を詰めようとするが、イングランディーレの逃げ足は衰えず、結局2着のゼンノロブロイに7馬身差をつける圧勝。“一世一代の逃亡劇”は淀の大舞台で結実した。

 最近のG1ではなかなか見ない大差の逃げ切り勝ち。ネット上の競馬ファンからは「今年はジャンカズマにイングランディーレの再現を期待してる」「逃げ馬大好き人間にとって、この映像だけでどんぶり飯3杯いける」「これぞ競馬! ロマンある逃げっぷり」「ノリさんのポツンは後ろじゃなくて、前でも怖い」「他の馬、舐めすぎだろ」といった声が上がっている。

 今年の天皇賞・春は確たる逃げ馬が不在。イングランディーレのようにあっと言わせる伏兵は現れるか。

(THE ANSWER編集部)

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