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「アイドルゴルファー」菅沼菜々が首位浮上 男子大会で“せっかち”復活、2季ぶりVで目論む「初めて」の宣伝効果

国内女子ゴルフのパナソニックオープンレディース第2日が3日、千葉・浜野GC(6751ヤード、パー72)で行われた。悪天候でサスペンデッドになった第1ラウンド(R)の残りと第2Rを消化。第1Rを終えて17位だった菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が、6バーディー、ボギーなしの66で回って通算7アンダーとし、仲村果乃(なかむら・かの、フリー)と並んで首位に立った。昨季はスランプに陥ってシード落ち。主催者推薦出場に頼るしかない今季も低迷していたが、前週に国内男子ツアーの前澤杯に出場したことで、本来の「速いリズムでプレーする感覚」を取り戻したという。

パナソニックオープンレディース第2日をプレーした菅沼菜々【写真:Getty Images】
パナソニックオープンレディース第2日をプレーした菅沼菜々【写真:Getty Images】

パナソニックオープンレディース第2日

 国内女子ゴルフのパナソニックオープンレディース第2日が3日、千葉・浜野GC(6751ヤード、パー72)で行われた。悪天候でサスペンデッドになった第1ラウンド(R)の残りと第2Rを消化。第1Rを終えて17位だった菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が、6バーディー、ボギーなしの66で回って通算7アンダーとし、仲村果乃(なかむら・かの、フリー)と並んで首位に立った。昨季はスランプに陥ってシード落ち。主催者推薦出場に頼るしかない今季も低迷していたが、前週に国内男子ツアーの前澤杯に出場したことで、本来の「速いリズムでプレーする感覚」を取り戻したという。

 アテストを終え、菅沼は取材陣に囲まれた。前週は前澤杯に出場し、話題性と100人中89位の健闘で取材されたが、今回は「第2Rを終えて首位」として対応した。

「朝からショットの感覚は良くなかったのですが、パットを順回転で打つことを意識していたら、ボールの転がりが良くなりました。その影響でショットにもリズムが出てきました」

 昨季はスランプでシード落ち。今季も出場3試合中、2試合で予選落ちしていた。試行錯誤する中、菅沼は2勝した2023年シーズンの自身を動画で見て「パットが順回転で打てている」と気付き、当時のストロークを分析したという。

 前澤杯出場も大きかった。6652ヤード、パー70のコースで男子プロとプレーし、気づきがあったという。

「ショット、アプローチもそうですけど、男子はとにかくプレーが速いということです。もともと、自分もそうだった。せっかちな性格でエレベーターに乗って(閉の)ボタンも何度も押してしまう。でも、昨年は調子が悪くて、アドレスしてから体重をかける配分を考えたりしていました。そういうことではダメ。構えたら、すぐに打つ感覚が自分にはちょうどいいと思い出しました」

 菅沼は同様のことを前澤杯の最終日に話していたが、今週、それを「確信」に変えていた。

 結果、2日連続でボギーなしで通算7アンダー。この日は風が強く「難しかった」と漏らす選手もいたが「先週(前澤杯)はもっと吹いていたので、低い球を打ったりして今日の対応はできていたと思います」と振り返った。

 前澤杯に応援に来たファンの姿はこの日もあった。菅沼は最終日に2シーズンぶりの復活優勝と今後の出場権を懸ける。「優勝を意識するとは思いますが、(主催者)推薦をしてくださった方々やファンの方々に感謝しながら、楽しくプレーしたいです」と言葉に力を込めた。

「アイドルゴルファー」を公言し、常にファンサービスを心掛ける25歳。今月2日には自身初の写真集『Nana’s moment』(デジタル版本体価格3000円)が発売された。その情報を振られると「出すつもりはなかったけど、出す流れになりました。女子ゴルファーの良さを少しでも知ってもらえたら。1人でも多くの人に見てもらいたいです」と照れ笑い。記者からの「優勝したら、いい宣伝になりますね」には「確かに、ちょうどいいですね!」と言い、声を弾ませた。

(THE ANSWER編集部)

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