高橋藍、バレー判定問題に言及 選手にも向いたファンの怒りの矛先「言葉は選手を褒める形で使って」
サントリーサンバーズ大阪が、周囲の騒ぎを吹き飛ばしてSVリーグ初代王座を狙う。サントリーは3日、東京・有明アリーナで行わるSVリーグ男子プレーオフ(PO)決勝でジェイテクトSTINGSと対戦。2日に同会場で行われた前日練習後、日本代表の高橋藍(23)は「タイトルをとることはチームにとっても非常に重要」と意欲を口にした。

SVリーグ男子プレーオフ決勝
サントリーサンバーズ大阪が、周囲の騒ぎを吹き飛ばしてSVリーグ初代王座を狙う。サントリーは3日、東京・有明アリーナで行わるSVリーグ男子プレーオフ(PO)決勝でジェイテクトSTINGSと対戦。2日に同会場で行われた前日練習後、日本代表の高橋藍(23)は「タイトルをとることはチームにとっても非常に重要」と意欲を口にした。
レギュラーシーズンを2位で勝ち上がりながら、すっきりした形での決勝進出ではなかった。4月27日、WD名古屋とのPO準決勝第3戦は、判定の問題で大混乱。翌28日にはリーグが「ルール適用に誤りがあった」と謝罪したが、ファンの怒りの矛先はチームや選手にも向いた。
セッターの大宅真樹(30)は「何かをしたわけじゃないのに、サントリーのイメージが落ちてしまっている」と神妙な面持ち。もちろん、選手たちに非はない。それでも、SNSでの誹謗中傷に「正直、勝っちゃいけないのかと思うくらいでした」と明かした。
不安定な心のままで決勝に臨むことのないように、選手たちはミーティングで気持ちを切り替えた。ジェイテクト戦に集中した。前日会見に出た藤中謙也主将(31)は「(決勝進出は)まぎれもなく自分たちで勝ち取ったもの」。キャットHCも「SNSのコメントは見ないようにしている。それに対してもコメントは控えさせてもらいます」。周囲の騒音をシャットアウトするように言った。
高橋も「決勝後に話そうと思っていたんですけど」と断った上で言葉を選びながら慎重に答えた。「自分たちも、運営の方々も、もちろんファンの方々も、真摯にバレーボールに向き合っている。リスペクトを持ってやっています。いろいろな言葉がありましたが、できれば言葉は選手を褒める形で使ってほしい」と訴えた。
世界最高峰のリーグを目指して昨秋スタートしたSVリーグ、レギュラーシーズンの観客数は100万人を超え、旧Vリーグ1部から倍増。順調に滑り出しただけに、高橋は準決勝の問題を払拭するように「全力でおもしろいバレーボールを見せるのが、自分たちの役割」と話し、大宅も「決勝はイメージを改善できるチャンス」と話した。
男子決勝は2戦先勝方式。3日に有明アリーナで第1戦が行われ、5日の2戦目以降は千葉・船橋市のららアリーナ東京ベイで開催される。
(THE ANSWER編集部)