バレーの判定問題に「SNSのコメントは見ない」「自分たちで勝ち取ったもの」 当事者サントリーの主将とHCが言及
バレーボールのSVリーグは3日、ジェイテクトSTINGS愛知とサントリーサンバーズ大阪の男子プレーオフ決勝第1戦が行われる。2日には前日会見が行われ、サントリーの主将・藤中謙也とオリビエ・キャットHCが4月27日の準決勝・WD名古屋との第3戦でのルール適用の誤りについて言及した。

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バレーボールのSVリーグは3日、ジェイテクトSTINGS愛知とサントリーサンバーズ大阪の男子プレーオフ決勝第1戦が行われる。2日には前日会見が行われ、サントリーの主将・藤中謙也とオリビエ・キャットHCが4月27日の準決勝・WD名古屋との第3戦でのルール適用の誤りについて言及した。
藤中は「紛れもなく自分たちで勝ち取ったものだと思っている」と第一声。「チーム全員素直に喜びましたし、決勝に行くチームとして準備することに努めてきたので、それ以外でお答えすることはないです」とし、決勝への意気込みを続けた。
キャットHCは通訳を介し、試合について「チームの目標に向けて頑張っていくのに集中しています」と話し、判定について「SNSのコメントは見ないようにしており、それに対してのコメントは控えさせてもらいます」とした。
問題となったプレーは、サントリーがセットカウント2-1とリードして迎えた第4セットでのこと。サントリーが26-25とリードした場面で、WD名古屋からブロックタッチに関するチャレンジ要求があり、ここでの映像確認で混乱が起きた。
会場内の大型ビジョンで判定映像を流した際、運用で定められていた該当箇所への丸印マーキングがなく、WD名古屋の選手がノータッチ判定と勘違いしレフェリーに詰め寄った。この際、水町泰杜にレッドカードが提示された。ペナルティとしてサントリーに1点とサービスが与えられる罰則が適用され、サントリーに26点目が与えられるはずだった。
SVリーグは4月28日に公表した経緯説明の中で「レフェリーからスコアラーズテーブル(JURY・スコアラー・3rdレフェリー)に対して共有が無かったため見逃されてしまった。また、水町選手へレッドカードを提示した際に対象選手およびチームに対しての対話、説明が不足していたことでWD名古屋の選手のさらなる抗議を誘発することになった」と、試合運営上のミスを認めている。
抗議に端を発した混乱の中で、名古屋にさらに1枚レッドカードが提示された。結果的に名古屋のチャレンジは成功したが、水町へのペナルティが見逃され、本来ならサントリー27-26名古屋で再開されるべきところを、26-26の同点で再開された。
試合はその後、サントリーが2点を連取。セットカウント3-1で勝利した。
経緯説明を公表した際、SVリーグは謝罪した上で「今回の事象が発生したことにより、当該クラブの皆様、ファンの皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。また事案の発覚後、事実確認を慎重に行っていたため、発表までに 時間を要したこともあわせてお詫び申し上げます。今後の再発防止に向け、競技運営面の改善を図ってまいります」としている。
(THE ANSWER編集部)