112秒殺で井上尚弥の虜に 英国からベガスまでやってきた34歳の熱狂的ファン、尚弥Tシャツで熱弁した好きな理由「見るたびに…」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が1日(日本時間2日)、米ネバダ州ラスベガスで到着イベントに登場し、現地ファンから大歓声を浴びた。5月4日(同5日)にTモバイル・アリーナでWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)と防衛戦を予定。イベント会場には井上のTシャツを来てイングランドから駆けつけた熱狂的ファンの姿もあった。興行はPrime Videoで独占生配信。戦績は32歳の井上が29勝(26KO)、29歳のカルデナスが26勝(14KO)1敗。

井上尚弥VSカルデナス
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が1日(日本時間2日)、米ネバダ州ラスベガスで到着イベントに登場し、現地ファンから大歓声を浴びた。5月4日(同5日)にTモバイル・アリーナでWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(米国)と防衛戦を予定。イベント会場には井上のTシャツを来てイングランドから駆けつけた熱狂的ファンの姿もあった。興行はPrime Videoで独占生配信。戦績は32歳の井上が29勝(26KO)、29歳のカルデナスが26勝(14KO)1敗。
4つのベルトを抱えた井上の頭に王冠が載っている。これぞ「王者」という姿がプリントされたTシャツを着ていたのはイングランド出身の34歳レロイス・マーシュさん。声をかけると「これも買ったんだ」と「怪物」の文字が入ったジャケットを広げてくれた。キム・イェジュン(韓国)に4回KO勝ちした1月の前戦も東京・有明アリーナで観戦。「これで2回目の生観戦。待ちきれないよ」と頷いた。
井上に魅了されたのは2018年のジェイミー・マクドネル(英国)戦からだ。マーシュさんと同郷のWBA世界バンタム級正規王者をわずか112秒で粉砕。「1ラウンドで破壊してしまった。それ以来、全てのファイトを見ているよ。彼はモンスター。大大大ファンなんだ」。好きな理由を聞くと、熱の入った答えが返ってきた。
「テクニック、能力、スピード。そしてたとえ逆境があっても誰とだって快く戦う意欲だね。それは珍しいこと。戦士の心を示している。(2019年のノニト)ドネア戦では眼窩底と鼻を骨折したが戦い抜いた。あれは特別なファイトだった。最初に見た時から彼がスペシャルだと分かっていたが、毎回彼には感銘を受けるよ。見るたびに前回を超えてくるんだ。
今まで数多くの優れたボクサーの試合を生で見てきたが、キム戦のイノウエは私が今まで一度も見たことがない動きをしていた。本当に特別なボクサーだ。彼を見ていると何か本当に特別なことを目撃していると感じるよ」
チケットも無事確保し、英国からラスベガスまでやってきた。「イノウエが1~6回までに倒すと思うが、彼がどうやってそれをやるのか見るのが楽しみなんだ」と勝利を疑わない。「間違いなくパウンド・フォー・パウンドNo.1。彼ほど非の打ちどころがない戦いを頻繁にするボクサーは他にいない。彼にタフな戦いを強いることができる相手すらいない。神が与えた才能だよ」と愛が止まらなかった。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)