ド軍、朗希の一言から急転工事 「バスルーム解体」も選手大喜びの理由「日本にいる気分になった」
米大リーグ・ドジャースはオフシーズンに実施された球団施設の改修工事により、日本式トイレが設置された。今季加入した佐々木朗希投手の一言がきっかけになったというが、提案があった時点では改装工事はかなり進んでいたようだ。地元メディアは舞台裏を伝えている。

日本式トイレ設置の舞台裏に米地元メディア脚光
米大リーグ・ドジャースはオフシーズンに実施された球団施設の改修工事により、日本式トイレが設置された。今季加入した佐々木朗希投手の一言がきっかけになったというが、提案があった時点では改装工事はかなり進んでいたようだ。地元メディアは舞台裏を伝えている。
米ニュースサイト「ロサンゼルス・デイリー・ニュース」は「ドジャースは選手たちにあらゆる快適さを提供するために徹底的な調査を行う」との見出しで記事を公開。執筆したのは米カリフォルニア州地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のドジャース番ビル・プランケット記者だった。
脚光が浴びせられていたのは、本拠地に導入された日本製品。佐々木が入団交渉の際に、日本式トイレの有無を質問したことがきっかけとなり、スタン・カステンCEOが球団の企画開発担当副部長ジャネット・マリー・スミス氏に温水洗浄便座トイレの設置を打診したという。
ただ、その時点ではクラブハウスの改修工事はかなり進んでいた。カステンCEOは「バスルームを解体しなければならなかった」「新しいトイレの設置には電源の配線だけでなく、異なる配管工事も必要だった」などと当時の状況を伝えている。それでもスミス氏は同意。以下のように話している。
「チームには異なる文化的背景を持つ選手が多く在籍していて、衛生面やプライバシーの基準もそれぞれ違います。選手たちがより快適に過ごせる手段があるなら、それは実行すべきです」
さらに3月に日本で開催された東京シリーズでの来日について「私たちが高級と考えていたトイレはどこにでもあると学んだ」と回顧。日本のトイレを体験できたことも後押しとなったようだ。
記事では同僚マンシーのコメントも伝えられており「うん。みんな(アップグレードに)気づいたよ。いいね。とてもいいね。これは日本では標準的なトイレだから、まだ日本にいるような気持ちになったよ」と好意的だったという。ただ、高性能ゆえに使いこなせていないようで「使い方がわからないんだ。(ボタンの)どれがどの機能なのかわからない。面倒を起こしたくないからね」とも語っている。
(THE ANSWER編集部)