本拠地ヤンキース戦

　米大リーグ・オリオールズの菅野智之投手が投じた衝撃の一球に注目が集まっている。28日（日本時間29日）、本拠地ヤンキース戦に先発し、5回5安打無失点、8奪三振の好投。アーロン・ジャッジ外野手から空振り三振を奪った一球には、米ファンからは「非現実的だ」と称賛の声が上がった。

　見事な投球術だった。4-0の5回無死一塁。2番ジャッジをカウント2-2と追い込んだ菅野は、5球目に87.8マイル（約141.3キロ）のスプリットで空振り三振を奪った。手元で急激に落ちる変化球に、打率4割超えの最強打者もお手上げの様子。呆然とした表情でベンチへと戻っていった。

　動画を公開したMLB公式Xは文面で「トモユキ・スガノは5回のMLBでの先発機会を通して、たったの9奪三振しか記録していなかった。彼は今夜、5イニングで8奪三振を積み上げた！」とつづって紹介。米ファンからは衝撃を受けた様子の声が寄せられている。

「非現実的なパフォーマンスだ」
「ワオ、スガノは調子を取り戻してきたな」
「素晴らしい」
「スガノがエースの投球を見せた」
「この8奪三振は前回の登板からの彼の改善を表している」

　米メリーランド州地元局「MASN」試合後番組ではハイド監督の会見も紹介。「素晴らしかった。ストライクゾーン内でボールを動かせる能力や緩急の付け方にただただ感銘を受けたよ」と手放しで称えていた。また、3ランを放ち、菅野を援護したオハーンも「彼は衝撃的だった。我々にとって必要なものだ。トモは傑出していたよ」と35歳の日本人投手に最大級の賛辞を送っている。