[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

好発進の菅野智之に見え隠れする“危険な兆候” リーグ底辺級の「9.2」データが示した質の低迷

今季から大リーグのオリオールズに加入した菅野智之投手は、先発ローテーションの一員としてシーズンに入った。ここまで4試合に先発し2勝1敗という成績で一角を守り、高く評価する声が上がる一方、投球内容を表すデータを見ると“危険な兆候”も見え隠れしている。

オリオールズの菅野智之【写真:ロイター】
オリオールズの菅野智之【写真:ロイター】

防御率3.43の一方で…予測防御率が6.40にも達する理由

 今季から大リーグのオリオールズに加入した菅野智之投手は、先発ローテーションの一員としてシーズンに入った。ここまで4試合に先発し2勝1敗という成績で一角を守り、高く評価する声が上がる一方、投球内容を表すデータを見ると“危険な兆候”も見え隠れしている。

 菅野は17日(日本時間18日)のガーディアンズ戦に先発し、7回を5安打2失点に抑えた。ハイクオリティースタート(7回以上を自責点2以下)に分類される好投は高く評価されている。MLB公式サイトは「各チームで序盤に輝いた新入団選手」を紹介する記事で、オリオールズからは菅野を取り上げた。

「スガノはMLBの新人とされるかもしれないが、彼の投球は新人らしくない。なぜなら、この35歳の日本人右腕投手は、12月にオリオールズと1年1300万ドルの契約を結ぶ前は、日本プロ野球で最も輝かしい成績を残した投手の1人だったからだ」とし、ガーディアンズ戦についても「自身最高の投球」とたたえた。

 ただ投球内容を見ると、このまま成績を伸ばすのは難しいのではないかというデータが並ぶ。MLB公式のデータサイト「ベースボール・サバント」では、菅野の投球を失点や勝ち星ではなく、内容で評価している。そうした評価基準で見ると、多くの部門で下位に低迷しているのがわかる。

 特に対戦打者から三振を奪った割合を示す「K%」が9.2%にとどまり、これは大リーグ全体の下位1%に位置する。日本でプレーした昨季は18.3%あったことを考えると、大幅に下降している。他にも空振り率17.1%は下位7%、直球の平均球速92.2マイル(148.3キロ)も下位21%に位置する。予測被打率は.319、浴びた打球の速度や質、打席結果から算出する予測防御率は6.40にも達する。

 実際の防御率3.43との3点近い差は、運の要素が強いという見方もできる。ここからどのようにして挽回していくだろうか。

(THE ANSWER編集部)



W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
CW-X
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集