阿久井は意に介さず「みんなその気でやっている」

　一方、阿久井も寺地に対し「2階級制覇している強い王者だとみんな知っている。実績通りの強い選手です」と敬意。「勝ったら名実ともに評価が高くなる。当日が楽しみです」と心待ちにした。

　初回KO劇9度を誇り、昨年1月に岡山のジム初となる世界王座奪取。同5月の東京D興行で初防衛に成功した。同10月の前戦で2度目の防衛に成功。3度目の防衛戦が初の統一戦となる。

　スパーでは分が悪かったが、試合は別物。改めて問われた相手の印象には「いつも通りの寺地選手ですね」と笑って煙に巻いた。減量も「計量までには間に合うような感じです」と説明。寺地の強気な姿勢には「みんなその気でやっていると思いますよ」と意に介していなかった。

【3月13日トリプル世界戦の主な対戦カード】

▽WBA＆WBC世界フライ級王座統一戦
WBC王者・寺地拳四朗（BMB）
VS
WBA王者・ユーリ阿久井政悟（倉敷守安）

▽WBO世界フライ級タイトルマッチ
王者アンソニー・オラスクアガ（米国・帝拳）
VS
同級14位・京口紘人（ワタナベ）

▽WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ
王者・岩田翔吉（帝拳）
VS
同級2位レネ・サンティアゴ（プエルトリコ）

▽117ポンド（約53.07キロ）契約8回戦
坪井智也（帝拳）
VS
WBOアジアパシフィックバンタム級2位ブーンルエン・ファヨン（タイ）