つば九郎が隠せなかった感情「俺は知っているぞ…」 極寒の神戸、宙を舞った高津監督の忘れられない光景
プロ野球・ヤクルトは21日、公式Xで球団マスコット「つば九郎」の担当者に向けた高津臣吾監督の手紙を公開した。胴上げされている高津監督を、つば九郎が遠くから眺めている写真も投稿されている。メッセージは亡くなった「つば九郎」の担当者を追悼するものだった。

ヤクルトが公開したメッセージとは
プロ野球・ヤクルトは21日、公式Xで球団マスコット「つば九郎」の担当者に向けた高津臣吾監督の手紙を公開した。胴上げされている高津監督を、つば九郎が遠くから眺めている写真も投稿されている。メッセージは亡くなった「つば九郎」の担当者を追悼するものだった。
高津監督の直筆メッセージは冒頭「今日は、衣笠会長の告別式でした。あなたの事を一番可愛がり、一番気にしていたのが会長です。同じ時にいなくなりました。まだ神宮には帰ってないけど、二人がいない神宮は想像できません」と綴られている。10日には衣笠剛代表取締役会長CEO兼オーナー代行の死去が発表されていた。
続けて「誰がホームラン打った選手を出迎えるんだ? 勝ってファンに挨拶する時、誰が俺の横に立つんだ? 今まで当たり前だった事が無くなるのは寂しいわ」と書かれており、ヤクルトがオリックスを破って日本一になった2021年11月27日のこともこう綴られている。
「極寒の神戸のグラウンドで皆んなに日本一の胴上げをしてもらいました。その輪の外、三塁ベンチ前で全く表情を変えず胴上げを見ているあなたがいました。でも俺は知っているぞ……実はあなたが大粒の涙を流していたのを……」
さらに「勝手に勝利のハイタッチの列に入り込み、勝手に円陣に加わり皆んなを勇気づけたり、誰よりもスワローズを愛し、選手へのリスペクトを忘れず、チームやファンを元気にしてくれたあなたに心から感謝しています」と記され、メッセージの最後は「おい、つば九郎! 飲みに行くぞ!」と締めくくられていた。
X上では「他球団ファンだけど涙止まんねぇよ」「涙なしに読めない」「これだけ愛されたキャラクターはなかなかないですね」「高津監督の言葉一つ一つに愛情を感じます」などと涙を誘われたファンのコメントが殺到していた。
(THE ANSWER編集部)