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VS那須川天心の対処法「むしろありがたい」 “武居の亡霊”は…担当の粟生トレーナーが描く展開

会見で笑顔を見せるモロニー【写真:浜田洋平】
会見で笑顔を見せるモロニー【写真:浜田洋平】

嫌な展開は? 「天心には未知です」

――嫌な展開は。

「嫌なパターンはそんなに想定していません。もちろんトレーナーなので考えていますが、それを打開できる練習はしています。(武居戦の最終ラウンドを)どこでやってくるか。天心もプレッシャーをかけられた状態で、フルで10回動き続けられるかどうかは未知ですし。動きの差は武居選手とあると思います」

――判定か、KOか。

「難しいですね。どちらもあると思います。もちろん、チームとしては倒すのがベスト。でも、モロニーに10回で勝ち切れば自信にもなります。周りを納得させるならKOがベストです。ただ、KOは流れの中から生まれるもの。狙いに行くものじゃない。流れをつくるのはこちらからじゃないと」

――流れをつくるために「前の手(右手)」を練習してきた。

「そうですね。前の手、ポジション取り、プレスのかけ方もそう。より高いレベルでやらせてきている。本人も理解が難しいところがあったので、『ああしろ、こうしろ』と細かく言うところもありました。凄くよくなりましたね」

――理解が難しいところとは、意見の衝突などがあった?

「衝突したわけではなく、ちょっとした解釈の違いです。会長とも話をして理解できた。ポジショニングの重心の位置とか。スタンスが広いと重心が落ちるので、少しスタンスが変わったかもしれませんね。重心が低すぎず、高すぎず、凄く難しい位置です」

――17日でスパーリングを打ち上げた。前回は減量方法にミスがあったと。今回はどうするか。

「水抜きの仕方を変えます。(17日は)凄く良い動きだった。あとはそこ(減量方法)の調整。抜く量ではなく、抜き方を変えます。前回は疲労の残る抜き方をしてしまった。動きながら落とすやり方ですね。疲れを抜かないといけないところで(疲れを)抜き切れなかった。いきなり何かを大きく試すことはないです。キック時代の経験もありますし、今までの良いものを取り入れながら」

○…同興行では、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)と3度目の防衛戦を行う。WBA世界同級王者・堤聖也(角海老宝石)が、元WBC世界フライ級王者でWBA世界バンタム級4位・比嘉大吾(志成)と初防衛戦。他のバンタム級王座はIBFに西田凌佑(六島)、WBOに武居由樹(大橋)が就き、日本人が主要4団体を独占している。

(THE ANSWER編集部)


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