なぜ、イチロー氏は満票選出を逃した? 1票投じなかった人物の心理を米記者が分析「想定した」
米国野球殿堂は21日(日本時間22日)、2025年の殿堂入りメンバーを発表。米大リーグ・マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が日本人として初めて選出された。得票率は99.7%で、マリアノ・リベラ氏以来、史上2人目の満票選出に1票足りなかった。米記者はイチロー氏に投票しなかった人物の心理を分析している。

米野球殿堂入り発表
米国野球殿堂は21日(日本時間22日)、2025年の殿堂入りメンバーを発表。米大リーグ・マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が日本人として初めて選出された。得票率は99.7%で、マリアノ・リベラ氏以来、史上2人目の満票選出に1票足りなかった。米記者はイチロー氏に投票しなかった人物の心理を分析している。
米スポーツ専門局「CBSスポーツ」は「野球殿堂入りの投票でイチロー・スズキに投票しなかったのは? 唯一の抵抗者は匿名のままかもしれない」との見出しでデイン・ペリー記者の署名記事を掲載した。5年前にデレク・ジーター氏が殿堂入りした際も同様に1票逃したことを振り返り、現在でも投票しなかった人物が誰なのか分かっていないと指摘。このように続けた。
「この匿名の投票者が、イチローに投票することを考えなおした潜在的な理由については、もちろんわからない。もしかしたら、うっかりとしたミスだったかもしれない。あるいは、“素晴らしいが実力者には入っていない”WARの合計を注視し、他の全てのことを無視して安易な逃げ道を選び、少なくとも1回目の投票には値しないと判断したのだろう」
ペリー記者はさらに、殿堂入りが確実視されていたイチロー氏の立場に注目。「投票者は、その年に10人以上の候補者に投票することは許されない。そして項目によっては10人以上の価値ある選手がいる場合もありえる。おそらく、投票者はイチローが確実に選出されることを想定して、その10枠をより確実性の低い有望株に票を投じたのだろう」と分析していた。
(THE ANSWER編集部)