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箱根5区激走、青学大・若林が“3代目・山の神”に救われていた話 1年時の証言「ガチガチで…」【前編】

イベントに登壇し、トークする中野ジェームズ修一氏(右)【写真:主催者提供】
イベントに登壇し、トークする中野ジェームズ修一氏(右)【写真:主催者提供】

ガチガチだった若林、神野大地との電話で繋げた快走

「ビックリしましたね。最初は45秒差から55秒差に差が開いたので。沿道からも『50秒差ー!』と言われ続けて、ふと見ると(中大が)パっと現れて『あれ、なんで追いついたんだ?』とキョトンとした感じでした」

 復路のためにも1分以上差を広げたいと考え、下りでも粘った。終わってみれば1分49秒差をつけての往路優勝。原晋監督も「若の神、ここに降臨」と称える激走だった。

 青学大をフィジカルトレーナーとして支える中野氏は、ルーキーだった若林が初めて5区を任された98回大会を振り返り「めちゃくちゃ緊張していたんですよ。ガチガチで」とレース前は平常心を保てていなかったと証言。そこで、青学大OBで“3代目・山の神”こと神野大地に連絡したという。

 2人の間を取り持ち、電話で直接やり取りさせた中野氏は「最後のアドバイスをもらって、彼(若林)が激走できた。来年は、若林に電話しようかなと思っている。間に入って、後輩と先輩たちを繋いでいくことが自分に課せられた仕事の一つかな」と明かしている。

 山上りで区間新記録を樹立した若林だが、競技は大学で引退する。その事実を本人から伝えられた時のことも、中野氏は振り返った。

(THE ANSWER編集部)


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