異例2日連続ボクシング世界戦 ユーリ阿久井がV2戦「自分が目立つ」 岩田翔吉は2年ぶり世界挑戦
世界再挑戦の岩田「2年前と比べて精神的な部分が凄く充実」
同日には、WBO世界ライトフライ級王座決定戦も行われる。同級1位・岩田が同級2位ハイロ・ノリエガ(スペイン)と対戦。「約2年前に負けてから凄く苦しい時間もありましたが、また再挑戦の機会を、このような素晴らしいビッグイベントでやれるのを嬉しく思います」と感謝した。
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2022年11月以来2度目の世界挑戦だ。当時はWBO王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に0-3の判定でプロ初黒星。序盤は攻勢に出たが、老獪なテクニックを駆使するディフェンシブな王者を捕まえきれなかった。モチベーションを見失い、自問自答を繰り返した末に「やっぱりボクシングの世界チャンピオンになりたい」と再起を決めた。
「ボクシング面もそうですが、精神的な部分が2年前と比べて凄く充実しています。こういうビッグイベントに参加できて光栄ですし、世界を見渡しても日本のボクシングシーンが盛り上がっている証拠。全部の試合に注目していますけど、同じチームメイトの天心が始めてのタイトル戦ですし、獲ってくれると思うので注目しています」
同じ帝拳ジムの那須川天心に期待を寄せた。1日に世界戦4試合は5月の東京D興行に並ぶ日本最多。再起後は4戦連続KO勝ちを収め、「自分も熱い試合をしてインパクトを残したい」と闘志を燃やした。敗戦以降は基礎を徹底し、フィジカルも強化。今後は走り込み合宿を経てスパーリングを重ねていく。
帝拳ジムの浜田剛史代表は「岩田は軽量級ながらガンガン振る。今までにない。大振りもあるし、口も大きい。それに期待して勢いを持っていきたい」と冗談を交えつつ、信頼を口にした。
興行名はこれまでの「Prime Video presents Live Boxing」から「Prime Video Boxing」に改称され、第10弾として行われる。日本はもちろん世界でも画期的な興行となる。
【10月13日の対戦カード】
▽WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・井上拓真(大橋)
VS
同級3位・堤聖也(角海老宝石)
▽WBC世界フライ級王座決定戦12回戦
同級1位・寺地拳四朗(BMB)
VS
同級2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)
▽WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)
VS
同級15位タナンチャイ・チャルンパック(タイ)
▽WBO世界ライトフライ級王座決定戦12回戦
同級1位・岩田翔吉(帝拳)
VS
同級2位ハイロ・ノリエガ(スペイン)
【10月14日の対戦カード】
▽WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・中谷潤人(M.T)
VS
同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)
▽WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
王者・田中恒成(畑中)
VS
同級5位プメレレ・カフ(南アフリカ)
▽WBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦
王者アンソニー・オラスクアガ(米国)
VS
同級1位ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)
▽WBO・APバンタム級王座決定戦10回戦
同級1位・那須川天心(帝拳)
VS
同級2位ジェルウィン・アシロ(フィリピン)
(THE ANSWER編集部)