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大坂なおみ、2戦計4時間53分の消耗戦 肉体に大きな代償「痛いとは言わないけど…」

女子テニスのツアー最終戦、WTAファイナル(シンガポール、DAZN独占生中継)は24日、1次リーグ第2戦で世界ランク4位・大坂なおみ(日清食品)が同2位のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)に4-6、7-5、4-6で敗れた。2戦連続フルセットで2時間超えの死闘を演じながら2連敗。試合中に左足を気にする仕草を再三見せ、試合後は肉体が満身創痍であることを明かした。

アンゲリク・ケルバーに死闘の末に敗れた大坂なおみ【写真:小林 靖】
アンゲリク・ケルバーに死闘の末に敗れた大坂なおみ【写真:小林 靖】

シーズン最終盤で2戦連続2時間超、凡ミス計96本に本音「体が悲鳴を上げている」

 女子テニスのツアー最終戦、WTAファイナル(シンガポール、DAZN独占生中継)は24日、1次リーグ第2戦で世界ランク4位・大坂なおみ(日清食品)が同2位のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)に4-6、7-5、4-6で敗れた。2戦連続フルセットで2時間超えの死闘を演じながら2連敗。試合中に左足を気にする仕草を再三見せ、試合後は肉体が満身創痍であることを明かした。


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 大坂が異変を見せたのは第2セットだった。プレーが途切れると、左太もも裏を気にする素振りを見せた。それも、1度、2度ではない。休憩中にはベンチで左足を伸ばし、ストレッチした。体を異変が襲っているのは明らかだった。気迫でフルセットまで粘ったが、粘り負け。試合後、午前0時近くになって会見に現れた21歳は「大したことはない」と気丈に語った後で「もう今シーズンラストの大会だから、何が何でも最後までやる。痛いとは言わないけど、あまり良い感じはしない」と唇をかんだ。

 無理もない。全米オープン制覇など大躍進した激闘のシーズン。しかも、8人のトップ選手だけが出場する大会だ。簡単に勝つことはできない。初戦のスローン・スティーブンス(米国)戦は2時間24分、この日は2時間29分とともに2時間半近い死闘を演じた。計4時間53分の戦いで生まれたアンフォーストエラーが46、50の計96と代償は大きい。「状況を踏まえてなるべく我慢強くプレーしているつもりだけど、試合時間が長い。2時間以上の試合は自分にとって新境地」ともどかしさを隠すように語った。

 会見の最後に体調について問われると、本音を覗かせた。「シーズンの終わりなので体が悲鳴を上げている。『何でまだプレーしているの?』と聞いてくる」。しかし、戦いから決して逃げない。「でも全てが新しいし、この大会に出れるのは名誉なことなので最後の最後までやる」と悲壮な決意を語った。逆転突破をするためには第3戦のキキ・ベルテンス(オランダ)戦の勝利は絶対条件。1日でも長くシーズンを送るため、大坂は「ワクワクさせてくれる大会」という夢舞台を最後まで完全燃焼する。

(THE ANSWER編集部)




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