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敏腕代理人との激ムズ交渉に皮肉 CY賞左腕獲得のジャイアンツ幹部「大統領勲章の権利があると」

米大リーグ・ジャイアンツは20日(日本時間21日)、キャンプ地アリゾナ州でブレイク・スネル投手の入団会見を行った。昨年度のサイ・ヤング賞左腕にもかかわらず、契約が決まったのは開幕10日前。出席したファーハン・ザイディ編成本部長は交渉の難航ぶりにジョークを飛ばした。

ブレイク・スネル(写真はパドレス時代)【写真:Getty Images】
ブレイク・スネル(写真はパドレス時代)【写真:Getty Images】

昨年度のサイ・ヤング賞左腕スネルの入団会見でジョーク炸裂

 米大リーグ・ジャイアンツは20日(日本時間21日)、キャンプ地アリゾナ州でブレイク・スネル投手の入団会見を行った。昨年度のサイ・ヤング賞左腕にもかかわらず、契約が決まったのは開幕10日前。出席したファーハン・ザイディ編成本部長は交渉の難航ぶりにジョークを飛ばした。


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 交渉の難しさを感じさせる皮肉だった。キャンプ地で会見を行ったザイディ編成本部長。スネルの獲得交渉は、敏腕代理人として知られるスコット・ボラス氏と行ってきた。ボラス氏が担当する選手がジャイアンツに加入するのはこのオフ3人目。交渉が難しかったのか、ザイディ本部長は不敵な笑みとともにショークを切り出した。

「実はちょうどホワイトハウスとの電話を切ったところなんだ」と突然話した同本部長。その心は「1つのオフでスコット・ボラスと3つの契約交渉をしたんだから、大統領自由勲章の資格があるのでは、と尋ねたんだ。彼らは折り返し連絡するとさ」。この場にはボラス氏もいたが、アメリカらしいユーモアあるコメントだった。

 地元放送局「NBCスポーツ・ベイエリア」のジャイアンツ専門Xが動画でこの場面を公開。米誌「スポーツ・イラストレイテッド」も「ジャイアンツのファーハン・ザイディは、スコット・ボラスとの3つの契約交渉後もまだユーモアのセンスを持っていた」との見出しで取り上げた。記事では「球界で最も高名な代理人と交渉することの難易度についてのジョークで会見を始めた」と伝えている。

 同誌は「ボラスはこの業界で最も難しい交渉人の1人との評判を持っている」とも。スネルは昨季パドレスで14勝9敗、防御率2.25で自身2度目のサイ・ヤング賞に輝いたが、なかなか契約が決まらず。開幕戦が10日前に迫った19日(同20日)になってようやくジャイアンツとの2年契約が発表された。総額6200万ドル(約92億5600万円)で今季終了後にオプトアウトできる権利が付くという。

 ジャイアンツにおけるスネル以外の2人の“ボラス案件”は、韓国プロ野球(KBO)からメジャー移籍したイ・ジョンフ外野手と、ブルージェイズからFAとなっていたマット・チャップマン内野手。イ・ジョンフとは6年総額1億1300万ドル(約170億円)、チャップマンとは3年5400万ドル(約81億5500万円)の契約だった。3件で合計340億円を超える金額になる。

 同地区の宿敵ドジャースは今オフ、大谷翔平投手、山本由伸投手を獲得するなど異次元の大型補強を進めた。両投手の獲得を逃したジャイアンツだが、難交渉をまとめて着々と戦力補強を図っている。

(THE ANSWER編集部)




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